経営力というパワー
先月の参院選以降、政治や国といったものについて考えることが多くなったという人もいるのではないでしょうか。マスコミが取り上げる表層的な「政治論議」や「官僚批判」にとどまらず、少し真剣に政府の役割であるとか公的サービスとかいったものについて考える際には、こんな本がいいかもしれません。
- 作者: 渡邉美樹
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/06/28
- メディア: 単行本
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「金儲けを目的とした民間企業が参入したらロクなことが起こらない」という反論の大合唱と真正面から対決し、民間企業ならではのビジョンと手法で次々に改革を成し遂げていく様は、経営力というパワーが秘めた真の価値を僕たちに垣間見せてくれる気がします。
志や夢を失って漂流する「公的な分野」の現場。政治の指導力が歴史上ないくらいに低下しビジョンがない中で歩んでいる時代だからこそ、優れた経営リーダーに率いられた企業が経営の力で変革をもたらす。そんなシナリオが、日本にはもっと展開されていてもいいのだと思います。