読んだこと考えたこと

「好き嫌い」と経営

とてもタイムリーに良い書籍に出会いました。楠木健氏の「好き嫌いと経営」。14人の経営者(いずれもトップクラスに有名な方々)に、その好き嫌いについてだけを聞いていくというインタビュー・対談形式の書籍。テーマは対談の中でビジネスから食べ物、趣味…

 圧倒的な行動力が組織を変える

久しぶりに心が震える本でした。先日参加したSalesforce.comのセミナーで前半部分の講師として登壇した営業改革コンサルタント・横山氏の近著です。本のタイトルからすると、自分からはまず手に取らないタイプに見えるこの本、しかしよかった。絶対達成する…

NHKドラマ「坂の上の雲」

12月に毎週放送されていたNHKのドラマ「坂の上の雲 第二部」の録画を、実家でまとめて観ました。 帝国主義という現代とは異なる価値観が世界を支配するなかで、小国日本とそこに住む日本人がどのようなメンタリティと行動でその道を切り開いて行ったのか、一…

 ようやく手にした「1Q84」第3巻

別に入手困難だったわけではありません。ただ手に取らないままに数ヶ月を過ごしてしまったということです。先日ようやく書店で購入しました。1Q84 BOOK 3作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/04/16メディア: ハードカバー購入: 70人 クリック…

ポジティブ・サイコロジー

ポジティブ・サイコロジー(肯定心理学)という学問分野がアメリカを中心に注目を集めています。人間にとっての幸福とは何か、幸福になるために人間はどのように生きたら良いのか、物事を考えたらいいのか。そんな研究をするのがポジティブ・サイコロジー。 …

専門研究と社会変革の狭間 

ダニエル・ピンク著「モチベーション3.0」を読みました。以前に彼がその著作「ハイ・コンセプト」で解説した、クリエイティビティが求められる21世紀型の仕事。そんな仕事に携わる人間のモチベーションは、従来型のルーティンワークの際に用いられてきた「…

本の中の匂いと記憶 カンバセイション ピース

保坂和志の小説「カンバセイション ピース」を読み始めました。最近の読書時間は寝る前の約30分。時には眠い目をこすりながら。カンバセイション・ピース (新潮文庫)作者: 保坂和志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/03/28メディア: 文庫購入: 2人 クリッ…

 悪と戦う

大学時代のゼミの友人きみちゃんから薦めてもらった高橋源一郎「悪と戦う」を読みました。「悪」と戦う作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/05/17メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 107回この商品を含むブログ (104件) を見る1歳…

 クオンタム・ファミリーズ読了

先日少しご紹介した東浩紀「クオンタム・ファミリーズ」を読了しました。いくつか心に残った表現を抜粋します。 ぼくは考えた。ひとの生は、なしとげたこと、これからなしとげられるであろうことだけではなく、決してなしとげられなかったが、しかしなしとげ…

 ITは鉄道や電力のようなインフラになるのか

大学院の科目で「経営情報システム」というのがあります。組織の経営におけるITの役割とその戦略的活用方法を学ぶという趣旨。そこでこんなテキストが取り上げられており、試験前日の今日になって読みました。これがけっこう興味深い内容。ITにお金を使うの…

 育児は母親の仕事か

ヨメが面白い本を買いました。強く薦められて僕も読んでみました。経産省の山田課長補佐、ただいま育休中 (文春文庫)作者: 山田正人出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/01/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 126回この商品を含むブログ (14件) を見る…

 野村監督の55年

楽天イーグルスの監督を辞し、55年に及ぶユニフォーム生活を終えた(とご本人は書いています)野村克也氏の著作を久しぶりに読みました。彼が55年のユニフォーム生活の最後に記した一冊。あ~ぁ、楽天イーグルス (角川oneテーマ21 A 110)作者: 野村克也出…

キャラクターというもの

またしても落語関連の本。先日のエントリーと同じ著者による著作です。落語論 (講談社現代新書)作者: 堀井憲一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/17メディア: 新書購入: 3人 クリック: 21回この商品を含むブログ (51件) を見る冒頭に、「キャラクタ…

 名前とアイデンティティ

体調が悪く家で寝ていないといけない日々が何日が続いたとき、ヨメからの提案で落語を聴き始めました。DVDを見るっていうのも候補にはあったのですが、「目が疲れると体全体が疲れる」ということで。不思議と「耳」は疲れないものですからね。 そんなふとし…

 食料自給率のはなし

小学校のとき、「日本の大豆の自給率は14%しかありません。」といった話を覚えさせられた記憶があります。大豆=○○%、小麦=○○%、・・・。数字そのものの暗記を優先してその数字の持つ意味についての教育をしない日本のダメ教育の一例ではありますが、そう…

 消費性の借金、道具としての借金

田舎から出てきた東大生があれよあれよという間に騙されて、商品先物取引で5,000万円という借金を作ってしまう。金利だけでも600万円(年利12%)が発生するというまさに「借金の底なし沼」にいったん落ちた著者が、必死で勉強した「理詰めでお金を作る方法」…

 人を動かす質問力

これは確か小飼弾氏のブログで紹介されていたので買った本。人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)作者: 谷原誠出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/07/10メディア: 新書購入: 28人 クリック: 228回この商品を含むブログ…

 死ぬときに後悔すること25

Twitterで少し話題になっていたので読んでみました。自身の健康状態と関連付けたわけではありません。死ぬときに後悔すること25作者: 大津秀一出版社/メーカー: 致知出版社発売日: 2009/05メディア: ハードカバー購入: 28人 クリック: 385回この商品を含むブ…

 ミステリに浸かる

年末から正月にかけて、読書はすべて小説、それもミステリを読むと決めていました。その誓いを見事に果たして6冊を読了。容疑者Xの献身 (文春文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/08/05メディア: 文庫購入: 36人 クリック: 219回この…

 国策捜査と外交官の責任感

フォトリーディングを使わずに普通に読みました。筆者の筆力と驚異的な意志力、そして恐ろしいまでに克明な記憶力に圧倒される一冊でした。国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)作者: 佐藤優出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/10/30メディ…

 ランスのトレーニング

ツール・ド・フランス7連覇という前人未到の業績を残したランス・アームストロングが書いたサイクリスト向けの本を読みました。ミラクルトレーニング―七週間完璧プログラム作者: ランスアームストロング,クリスカーマイケル,Lance Armstrong,Chris Carmichae…

 メンタリング・マネジメント

福島正伸氏の著作、3冊目を読みました。昨今のビジネスシーンでよく聞くようになった「メンター」についての本。メンタリング・マネジメント―共感と信頼の人材育成術作者: 福島正伸出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2005/01メディア: 単行本購入: 1人…

 走るということ

今日は久しぶりに有休をとってのんびりと・・・、と思っていたのですが、終わってみれば自転車30km、水泳1200mとトレーニング日となっていました。少しはクロールが上達したかな?というのが成果です。会社を休んだのに疲れてどうする?と言われてしまいそうで…

 あなたはどこであきらめますか?

外部のセミナーで知り合った方から紹介された著者の本、初めて読みました。起業学―事業はシンプルに考えよう作者: 福島正伸出版社/メーカー: 風人社発売日: 2004/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る前半部分は起業家が持つ…

 崇高なるサムライの精神と自転車の世界

ヤングチャンピオンで漫画化され連載の始まった「サクリファイス」の原作小説を読みました。フォトリーディングを始めてからというもの、それに慣れるまでは文字を追って読んでいく「普通読み」をできるだけ控えていたのですが、もういいだろうと判断。以前…

 ファシリテーション

ファシリテーションについて勉強することを最近テーマにしました。といってもまだ本を1冊読んだだけ。このほかにも何冊か仕入れてあるので、基礎的な理解を得るまでにはまず至りたい、と。ファシリテーター養成講座―人と組織を動かす力が身につく!作者: 森時…

小説をフォトリーディング

初めて小説のフォトリーディングをしました。どうしても小説は「普通読み」になってしまうということで、講師からも「初心者のときにはあまり読まないほうがいい」とアドバイスされていたのです。今回はこんな本を読んでみました。成功者の告白 (講談社プラ…

 勝間本の最新刊

すさまじいペースで本を執筆・出版されている勝間和代さんの最新刊を読みました。勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践作者: 勝間和代出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2008/06/15メディア…

街の集合体としての「東京」

一月に一回くらい覗いている最寄り駅前の小さな本屋。広さは、どうでしょう、10坪といったところでしょうか。雑誌と文庫・コミックが大半の面積を占める、よくある小さな本屋です。ところが、1棚だけ確保されたビジネス書コーナーに時折キラリと光る品揃え…

日記、つける?

書店のビジネス書コーナーでよく見かける本だったこと、書評ブログの「俺と100冊の成功本」で紹介されていたことから、読んでみました。日本マクドナルドで藤田田前社長と仕事をした方(現在は食品コンサルタント&シドニーで日本食チェーン経営)が書いた、…