素晴らしい晴天に恵まれた一日。普段なら外に飛び出していくところですが、今日は家でゆっくり過ごすことに。窓辺のソファに座って、日がな一日、音楽を聴きながら本・雑誌を読みます。コーヒーを淹れて準備万端。
自転車人 (Number03(2006.spring)) (別冊山と溪谷)この雑誌『自転車人』は、自転車関連の雑誌の中では一番のお気に入り。サブタイトルに「マイペースで走る、大人のバイシクル・マガジン」とある通り、生活や休日の中に上手に自転車を取り込んで楽しもう、という意図が伝わってくる構成。毎回、季節に合ったツーリングルートの紹介記事が掲載されるのがうれしい。
ちなみに最新の2006Autumn号では、「秋田・田沢湖から乳頭温泉、そして角館」、「静岡・下田から南伊豆、松崎をめぐる」、「京都・大原から峠を越えて高雄へ」といったツーリング記が数々の写真とともに紹介されています。読んでいるだけでウズウズしてくるこの感覚、家にいながらにして旅路に思いを馳せる興奮、いいものです。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

今週初から読み始めて、今日読了したのがこの本、『ハイ・コンセプト』。
分析的・論理的な左脳の能力をフルに活かした者(代表的にはMBA・医師・弁護士・会計士など)が勝ち残る情報化時代はいくつかの要因によって終焉を迎えつつあり、コンセプトの時代=右脳の持つデザイン・物語・共感などの能力を付加した「右脳+左脳」で戦う時代 へと遷移しているという現象が、多くの事例とともに語られています。
ロジック(論理)で詰めていける仕事は、インド・中国など人件費の安い国のエリート層やコンピュータに取って代わられつつある。例として、アメリカで年収600万円のシステムエンジニアがする仕事を、インドでは年収100万円以下の人々がこなしてしまう。インドの医師は、先進国の診療費の数十分の一の費用で、より高度な治療を実施している。一時間数万円の相談料を弁護士に支払って作っていた法律関係書類が、ネット上の専門サイトで数千円のコストと数分の時間で作成できる、といった例が挙げられています。
著者はこう問いかけます。

新しい時代には、一人ひとりが自分の仕事を注意深く見つめ、次のことを問う必要がある。
①この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
②この仕事は、コンピュータならもっと速くやれるだろうか?
③自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?
この三つの質問は、成功者と脱落者を分ける指標である

面白いのは、具体的に右脳の発想力を鍛える方法がいくつも紹介されている点。トライしてみるのも悪くないですね。