ドラゴンズ 敗れる

レギュラーシーズンでの実力を上回るパフォーマンスを見せたチームと、実力の半分も見せることが出来なかったチーム。二つの間に生まれた差は、日本チャンピオンの称号の行方を決めるには十分過ぎるものでした。
勝利の女神に背中を押され、”ムード”に包まれて生き生きとプレーする男達と、それを止めようと必死の姿で立ち向かう男達。今日のゲームは、そんな対照を僕達に見せつけました。必死な姿を見てきたからこそ、これまでに沢山の感動を与えてもらってきたからこそ、彼らが敗れ去り行く姿を見るのは辛い。本当に辛い。
選手達の戦いは、これから始まるのかもしれません。自分を責める自分との戦い。どうか勝って欲しい。そして来年も感動を与えて欲しい。ファンはきっと彼らを「ありがとう」の声で迎えるはず。頂点に立つ夢は叶わなかったけれど、その一瞬に並ぶ以上の数多くの感動を、心震わす体験を、プレゼントされてきたのだから。