三浦半島縦断記 青い海とマグロを求めて

3連休の最終日。絶好の晴天に恵まれる中、朝6時半に起床。自転車を最寄り駅で解体し、輪行(自転車を解体して専用のバッグに入れ、電車などの交通機関で移動すること)にていざ鎌倉!最終目的地は有数のマグロ漁港として知られる三浦半島の先端・三崎港。
 
鎌倉駅周辺は既に秋模様。寺社めぐりの観光客などで朝から賑わいを見せていました。そんな駅前の賑わいの隅で、自転車を組み立て準備万端、遅れて到着予定の大学時代の先輩を待ちます。そしていざ出発。

とにかく雲ひとつない晴天。ハンドルへと伸ばした腕をジリジリと太陽が焼いていきます。海の向こうに富士山の姿が垣間見える場面もあり、ロードバイクで走るには最高のムード。涼しく頬に当たる風も心地よく、太陽の熱を少しずつではありますが癒してくれます。
 
逗子を経る海沿いの道を過ぎた頃、濃厚なプリンで有名だという「マーロウ」に寄り道。ビーカーに入った独特な外観のプリン。びっくりするほど色々な味があり、1カップ700円以上。とはいえ値段に恥じないコク、美味しさに思わず笑顔がこぼれます。自転車で温まった体に、ヒヤりと甘いプリンのフレーバーを投入し、その後の行程へのエネルギーを補給。さぁ、昼までには三崎港に着くぞ!

「アップダウンはほとんどありません」と先輩をだまして連れてきたわたくし達。その目論見が見事に見破られるような難所(=坂道)をクリアし、予定通り12時過ぎに三崎港に到着。
   
この町、とにかくマグロ料理屋さんが多い。というか、ほとんど全てがマグロ料理屋といった印象。どこに入ったらいいのか、ほとんど見当がつきません。この際だからフィーリングに頼るしかない!ということで、「限定10食のマグロ丼」を擁するお店に。鉄火丼・マグロのかま塩焼きなどを堪能しました。
食事を終えて、三浦半島の先端から目と鼻の先にある城ヶ島を目指します。と、そこにある光景が。「漁船の渡し舟」。そう、地元の漁師さんが、漁船で渡し舟(1人300円)をやっているのです。おずおずと、「自転車、乗せるのってダメですか?」と尋ねると・・・
「いくらがいいかな〜、100円上乗せにする? んー、300円のままでいいか?あぁ、やっぱ100円プラスでもらっとこうかな〜」なんていう煮え切らない反応。結局一人400円で、自転車ごと渡してもらうことに。なんと、ロードバイク on 漁船!!

城ヶ島を簡単に観光した後、夕日を背に受けながら京急三崎口駅に。いよいよ帰路につくわけです。後ろを走っていたはずの2人が道を間違えて、結局帰りは三浦海岸駅から電車に乗る、というプラン変更はあったものの、怪我もなく無事にマグロRUNは終了。
最後は三浦海岸駅の近くの小さな居酒屋で、マグロブツ、マグロテキをご馳走になり、ビールで乾杯!!このマグロテキなるもの、非常に美味で驚愕。生のマグロもいいけれど、焼くのも素敵♪マグロ+ステーキでマグロテキ、という如何にも漁師町っぽいネーミングに微笑みつつ、すっかり気持ちよく酔っ払うのでした。

photo : Nikon D200 with AF Nikkor 85mm F/1.8D