偶然の幸運に出会う能力

偶然の幸運に出会う能力=セレンディピティというのだそうです。

「脳」整理法 (ちくま新書)

「脳」整理法 (ちくま新書)

幸運に出会う能力だなんて、何だかカルト的な雰囲気を感じてしまいますが、著者は脳科学を専門にする学者。セレンディピティの由来を引用すると

セレンディピティ」という造語の元になったのは、『セレンディプの三人の王子』という童話でした。「セレンディプ」は、いまのスリランカを指す古語です。この童話で、三人の王子たちは、旅をする中で、自分たちが求めていたものではないものに出会います。そのような偶然の出会いが、結果として王子たちに幸運をもたらしました。そのような偶然の幸運に出会う能力を、ウォルポールは「セレンディピティ」と名づけたのです。

著者によると、セレンディピティは、次の3つのような脳の働かせ方を指すのだそうです。
①何か具体的な行動を起こす −王子たちは何かを「求めて」旅に出た。どこにも行かなければ、何にも出会わない
②偶然の出会いに気づく −偶然の出会いにも、気づかなければ無意味。自分の内外に注意深い観察を
③意外なものを受け入れる −当初の仮説にこだわらず、偶然に出会ったものを受容する

この三つのプロセスを「行動」「気づき」「受容」と表現しています。
確かに、人の人生は偶然の出会いによって大きく良い方へと展開していくことがあります。その出会いは人かもしれないし、書物・映画などかもしれません。そんな可能性に出会うチャンスを自ら作り、出会ったことに気づき、そして受け入れることで、これまでの生活の中からは見えてこなかった新しい自分の人生・将来といったものを見出すことができるかもしれません。

僕自身、最近そういった「出会い」の感覚を持つことが増えてきた気がしていたので、こんな話をしました。
Be Active!!目を凝らしつつ行動すれば、何かが見える?