SCOTTが街にやってきた

夏休みの旅行から今朝方帰国(詳しくは後日、写真とともにご報告します)。夕方、自転車屋さんにロードバイクを受け取りに行ってきました。6月時点で注文していた自転車は、イタリアメーカーらしい不手際によって色の変更を余儀なくされ、その後問屋さんの不手際により購入自体を諦めざるを得なくなったという悲しい経緯がありました。そして漸く手にしたのがこの自転車。SCOTT CR-1 TEAM というフルカーボンフレームのロードバイクです。

(ハンドル部分に巻くバーテープは、ホワイトにしてもらいました)
総重量わずかに7.8kg、片手で持ち上げられる軽量ボディーと、カーボンフレームの特性である優れた振動吸収性が特徴のバイクです。
僕にとっては何と言っても初めてのロードバイク。ドロップハンドルに、独特なシフトレバー、そして何よりビンディングペダルと、初体験となる要素が詰まった乗り物。そして同時に、平地で60km/hを超えることも可能という未知の領域への扉を開く乗り物。不安よりも期待と好奇心の方が大きく僕の心に作用します。

自転車屋さんの組み立て担当の方にシフトレバーの操作方法を教わり、さっそくビンディングペダルの着脱練習。このビンディングペダルなるもの。一般の方には全く馴染みのない代物で、僕もロードバイクという乗り物について知るまでは全く異界の存在だったもの。
簡単に言えば、自転車のペダルと靴を固定する金具。スキーのビンディングを思い起こしてもらえばOKです。金具がソール部分についた専用のシューズをはき、これまた専用の金具のついたペダルを自転車に装着。両者をガチャっと接続すればハイ完成。あなたの足と自転車のペダルが一体化し、あたかも自分の足であるかのごとくに自転車を操れるようになる、というわけです。
ここで大切なのが、「一体化」というポイント。足の回転がダイレクトにペダルに伝わる分、余すことなく脚力を車輪の回転力に変えることができるわけです。自転車漕ぎというと、「上から下へ」足を踏み降ろして漕いでいくというイメージですが、「一体化」した足とペダルの下では、「下から上へ」の運動もまた回転力に変わっていきます。何と素晴らしいメリット!!
ところが、メリットの裏にはデメリットあり。世の中には陽と陰があるのです。そう、ビンディングペダルの金具(クリートといいます)が接続された状態でバランスを崩せば、足を地面につくこと能わず、そのまま自転車と一緒に「バタン!!」と倒れてしまうのです。信号で止まって左足を地面に着く。右足はペダルに固定したまま。ふと右を振り返った途端、体重がゆっくりと右側へ・・・ バタン!! というわけです。これを曰く「立ちゴケ」と言うのだそうです。(ちなみに、自転車店の担当さんは立ちゴケの末、後ろから迫ってきたバスに危うく轢かれそうになった経験があるのだとか・・・)
自転車を受け取った後、神宮外苑の広場でシフトチェンジとビンディングペダル着脱の実地練習。オッケーオッケー、意外とすんなりできるじゃん!!

しかし、悲劇はこの後、神楽坂の素敵な鉄板焼き屋で夕食&ビール×2+泡盛×1を飲んだ後に起こったのでした。神楽坂からの帰路、交差点に面した横断歩道の入り口で停車中、気を抜いた隙に・・・バタン!!自転車で転んだなんて、本当に10年以上ぶりでした。グローブしてて良かった。少し膝が痛いけど・・・。