幸せになってくれよな 友よ♪

社会人1年目から2年目までの2年間を同じ職場で働いた同期(♀)の結婚式に行ってきました。
松涛ギャラリーという、テイク&ギヴニーズが運営する会場を使っての挙式。大理石に包まれたチャペルや凝った演出は、さすがでした。
それ以上に印象に残ったのが、「今日の主役はあくまで新郎新婦2人」という考えが色々なところで徹底されていたこと。新郎新婦が互いに贈り物をし、新郎新婦が列席者に感謝の言葉を述べて贈り物をする。かつての結婚式によく見られた「新郎の父による挨拶」はなく、「ご両家」といった言葉の登場頻度もとても低い。結婚はもう「家と家」の結びつきとは遠く離れた次元で行なわれるもの、という認識が広く浸透していることを実感します。
そんな現象に眉をひそめる方もいらっしゃるのでしょうが、僕の世代感覚から言うならば、「これが当然」といったところ。結婚の主役はあくまでも二人だし、彼ら二人は「家の代表」として結婚するわけではないのですから。確かに家族同士の結びつきが生まれることも事実だし、それが非常に大切なことなのは間違いない。けれど、それは結婚の結果として生まれることであって、結婚の目的ではありません。
過度に「家と家の結びつき」という要素を残す日本古来の結婚観は、早晩姿を消すことになるのでしょう。とはいえ、そんな「二人が主役」の結婚式を行なっても、日本の離婚率はうなぎ上り。最近10年で結婚したカップルのうち、実に半数近くが離婚しているそうです。家という束縛から解放された男女は、結婚生活における自律をも失ってしまったのでしょうか。
我が友には、どうか末永く幸せであったもらいたい、心からそう思います。