読書の果実を味わい尽くす

使う力 知識とスキルを結果につなげる (PHPビジネス新書)ボストンコンサルティンググループ日本法人代表 御立尚資氏の「使う力」を読み終えました。
ビジネスにおける力は「知識・スキル×使う力」という式で表現される。経営スキル・ビジネススキルをどんなに勉強しても、それを使う力を持っていなければ単なる知識商人(経営知識を右から左へ流すだけの人材)になってしまう、というところからスタートし、使う力の身につけ方について説明した本でした。

本書のところどころで感じたのは、「あ、これ、どこかで学んだことだ!」という感覚。仕事の中での反省から、あるいは上司や先輩からのアドバイスから、読んだ本の中から、様々なこれまでの局面で学んできたことが本書の中のそこここに出てくる。
読みながら強く思い、また反省したのは、経験の中から学んだこと、読書の中から学んだこと、その果実を、人間は(この場合「僕は」)なんと簡単に忘れてしまう生き物なのか、ということでした。

早速始めたのが、本の中で印象に残った文章を、そのまま手帳に書き写し、日付と書名、そしてページ数を入れるという作業。本に付箋をつけたりラインマーカーを引いたりするのもいいけれど、読み返すためにその本を開かなければ「果実」はそこに眠ったままになってしまう。
一方の手帳なら、時間の空いたときにぼんやりと見返すことで、ゆっくりと体と心に滲みこませることができるはず、という発想です。読書の果実を味わいつくすグルメとなるべく、続けてみようと思っています。

まだ実践経験がほとんどない習慣なので、人にはオススメできませんが、効果検証ができたら報告します。