金余り世界のジェットコースター市場

最近の東京株式市場を眺めていてどう思われますか?
あたかもジェットコースターのように上がったり下がったりを繰り返す。数年前の相場環境であれば「急落」「急騰」と表現されるような株価変動が、毎日のように繰り返されています。
昨日(6/2)の市場もこの通り。『東証大引け・大幅続伸で高値引け』

村上ファンドの不正取引疑惑が市場に伝わった途端に、村上ファンド保有銘柄のみならず市場全体が急落、午後になると突如として落ち着きを取り戻し、主力銘柄に買いが集中して一気に上昇。一日の日経平均変動幅は500円を越えました。これが正常か?と問われれば、首をかしげざるを得ません。

世界的に先進国の金余り状態が続いていると言われます。先進国が全般的に高齢化社会を迎え、年金を始めとする投資資金が大量に世界市場を回遊する現在。ふとした拍子でそうした資金が国から国へ、市場から市場へ、といった具合にドバっと移動していきます。
資金が流入した市場は急騰、流出した市場は急落・・・。恐ろしいのは、そうした移動が一日単位、あるいは一時間単位で起こるということ。グローバル投資マネーは、虎視眈々と「稼げる」市場を狙い、下がると見るや瞬く間に去っていく。

ジェットコースタター市場を乗りこなして投資を成功させることができるのか、個人投資家の方々にはチャレンジングな時代がやってきました。