誰にも負けない努力ができているか

ウェブで受講しているある講義で、京セラ名誉会長(創業者)である稲盛和夫氏の講演を聴きました。以前に、会社の事業部長から彼の著書である『実学』を薦められて読んだことがありましたが、ご本人の朴訥な口調で語られる経営者としての心構えには、もはや哲学に近い重みを感じました(決して難しい言葉で語られるわけではないのだけれど・・・)稲盛和夫の実学―経営と会計

講演のタイトルは、「京セラ成功の要因」でしたが、内容は上記の通り、稲盛氏自身が創業から現在に至るまで日々心の中に置き続けてきた信条を語ったもの。それは以下の5点に要約されています。
事業の目的・意義を明確にする
②具体的な目標を立てる。立てた目標を社員と共有する
③強烈な願望を抱く。潜在意識に透徹するほどの強烈な思い。
④誰にも負けない努力をする
⑤売上を最大限に、経費を最小限に

僕の日々の生活を省みたとき、心に最もズシンと来たのが④でした。自分なりに努力をしている、という認識はおぼろげながら持っていたものの、「誰にも負けない努力ができているか?」という問いかけには自信を持って答えることが出来ない。

もちろん、努力の量を他人と比較することなんてできません。ではどうしたらいいのか。明確な日々の目標(もちろんストレッチングな)を立て、それを一つ一つ納得いく形で達成し続けていくことに尽きるのだと思います。

書生っぽい話になってしまいますが、毎日の積み重ねが京セラという1兆円企業を作り上げた様を目の当たりにすると、残りの人生で自分が何をどう成し遂げようとするのか、考えさせられてしまいます。