罪のない読書なるもの

 前回に続いて読書について。今回は、「罪のない読書」。
 「毒素」ならいざ知らず、「読書」に罪なんてないじゃないか!とそういう話ではありません。どう説明したらいいのかわかりませんが、世の中には「罪のない本」という実感を抱かせる本たちが存在します。ふと手にとって読むだけで、にんまりと小さな幸せを噛み締めることができたり、といった類の本。「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi original (66号))
 僕にとっては、最近この2冊がそれに該当します。ついさっきも、ぱらぱらっとページをめくって小さなニンマリを手にしたところです。「大阪弁護士会」のことを「大阪弁を守ろうとしている人たちの会」だと勘違いしていた人の話とか・・・好きです。