系統的読書なるもの

 星野監督の本を読み終えた心理状態を引きずり、思わず衝動買いしてしまいました(またしてもAmazonさんの思う壺・・・)イチロー、聖地へ (文春文庫)イチローイズム―僕が考えたこと、感じたこと、信じること
 ルーズベルトは言ったそうです。「私は新聞を必ずスポーツ面から読んでいる。なぜなら、スポーツ面には人間の成し遂げた偉業が載っている。他の面には、人間の犯した愚行が載っている」と。
 スポーツの世界で偉業を成し遂げた人々の考え・行動には、私たちを強く惹きつけ、また刺激するものがあります。それは恐らく、彼らが人間にとって最も基本的で、かつ鍛えるのには大いなる苦痛を伴う「肉体」と「精神」とを、それぞれ極めて高い水準まで洗練しているからなのでしょう。そして同時に、チームプレーの中では人間の社会性の基本である「組織」というものや、「リーダーシップ」といった要素が強烈に突きつけられる。エンターテイメントであり、人々に感動を与える存在であり、かつ人間の基本的尊さや組織の強さまでもを教えてくれる。たかがスポーツ、されどスポーツ。
 月間の読書リストを作り、それをクリアすることを喜びとしている僕ですが、こういった衝動的(格好よく言うと「系統的」)読書もまた楽しいものです。