雨の夜には

久しぶりの雨が東京に降り注いでいます。暖かくなったり寒くなったりと寒暖の差が激しい日々に楔を打ち込むような大雨。
こんな夜にどっぷりと浸るには・・・
①文庫本の小説を持ってお風呂に入る
②お風呂の戸を開けっ放しにして、居間から聞こえるジャズピアノの音に耳を傾けながら、本のページをめくる。(春を目の前にしたこの季節、Bill Evans 「You must believe in spring」なんていかがでしょう)You Must Believe in Spring

本をお風呂に持ち込んだら、フニャフニャになってしまう!と思われるかもしれませんが、人間がお風呂につかっていられる時間なんて知れたもの。特に大きな問題は起こりません。
 そして、Bill Evansのピアノは、本人が聞いたら怒られてしまうかもしれないけれど、雨の降る夜や、深々と冷え込む冬の夜との相性がとても良い。このアルバムに収められている#1 B Minor Waltz や、兄ハリーの死を悼んで書かれた#5 We will meet againなどには、心にスルっと入り込んでくるような不思議な滑らかさ、優しさが含まれている気がします。