グーグル・カルチャー
「ウェブ進化論」を著した梅田氏の最新刊(とはいえ発刊されたのは半年近く前)を読みました。
梅田氏の書く文章は、読み手をモチベートする不思議な力があるように思います。おそらく、彼が人間の持つ能力というものに大いなる信頼を置いているからなのでしょう。前向きなエネルギーに満ちたポジティブな文章に引き込まれます。
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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If you want complete order, join the Marines.
一からすべて命令してほしいなら、海兵隊に行けばいい。
そして、組織運営のツールとして使われているのが”質問”。
会社は答えによってではなく、質問によって運営している。ずばりその通りの答えを提示するのではなく、質問をすることによって会話が刺激される。
会話からイノベーションが生まれる。イノベーションというものは、ある日朝起きて「私はイノベートしたい」と言って生まれてくるようなものじゃない。質問して問うことで、よりイノベーティブなカルチャーが生まれるのだ。
質問が「自分で考える」文化を育むというのは以前から僕自身も考えていたことでしたが、質問⇒会話⇒イノベーション というステップには思いが至らなかったところ。イノベーションを起こす会社には、メンバー同士の刺激に満ちた会話と、それをinspireするリーダーの質問がある、ということなのでしょう。グーグルとまではいかなくても、そうした刺激のエッセンスを自分たちのチームに取り入れることができたら、いいですね。