[随想}  「失われた十年」

 23日に、出張で福山に出かけました。そんな話を昨日友人にしたところ、「福山県ってあったっけ?」と・・・。いえいえ、広島県福山市でございます。
 東京から片道なんと4時間。朝が早かったこともあって読書にも集中できず、iPodで久々にポッドキャスティングを聴くことに。その中に「伊藤洋一のビジネストレンド」という番組がありました。住信基礎研究所主任研究員の伊藤洋一氏が、経済動向・ビジネス全般について彼なりの視点で語ります。
 その中で出てきた彼のコメント「私は『失われた十年』という言葉が大嫌いです。その十年の間にだって企業は必死で努力してきた。その積み重ねがあったからこそ、今の日本経済には底力がある。」
 そう、まっとうな企業は例え景気が悪くても前進することをやめたりはしません。工夫に工夫を重ねてより強靭な肉体を作り上げ、来るべき新しい時代に備えるのです。そんな「企業力」が「日本力」の基礎になり、逞しい経済を作っていく。
 そして、企業力の源には、私たち一人一人の「前へ」の気持ちが息づいているわけです。そう考えてみると、自分にとっての一日一日が、少し世の中のためになっているような気がしませんか?