他人のふんどしも、借り慣れれば才能のうち
ここ数日で何度か書店に行く機会がありました。もっぱらAmazonで本を購入している僕ですが、やはり書店は心地いいですね。空間として好きであるという以上に、本との出会いという要素がやはりやめられない。
最近はtwitterなどから良書の情報を効率的に入手できるようになりました。また、Media Markerといったサービスで多くの人の書評やレーティングを見ることも可能。自分で書店に足を運ばなくても、効率的/効果的に良書に出会うことができる環境になっています。とはいえ、やはり書店という空間での「出会い」も大切にしたいですね。
昨日は、こんな本に出会い購入しました。同時に4冊買ったのですが、これ以外の1冊は予定していたもの、残り2冊はtwitter上で何度か「良書」との評判を目にしていたもの。こういうミックスもいいですね。
カンブリア宮殿<特別版> 村上龍×孫正義 (日経プレミアシリーズ)
- 作者: 村上龍,テレビ東京報道局
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/12/09
- メディア: 新書
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中でも心に残ったのがこんな言葉でした。
自分の能力なんてたかが知れている。でも、優れた能力のある人をいっぱい集めれば、群れとして、仲間として、少し何か大きな前進ができるんじゃないかという思いが、常にあるのです。
よく言われるんですよ。「ソフトバンクは、何も自分では発明していない。作ってもいない」「他人の力ばかり借りてやっている。」と。いろいろなジョイントベンチャーをやったり、買収したりしていますからね。
でも、それで僕は、まあいいんじゃないか、と。確かに、いっぱい他人のふんどしを借りて仕事をしている。でも、他人のふんどしも、借り慣れてくれば借りるのが上手になる。それも一つのお家芸、才能のうちだ、とね。
確かに自分は何も誇れるようなものを持っていない。でも、すごい情熱があって、人類に貢献したいという思いがある。
とかく自前主義、全て自分で思いつき、開発し、ビジネスにしないといけないといった考えに縛られている経営者は多いように思います。そんな中で、「思い」「情熱」に突き動かされて「まあ、いいじゃないか」としなやかに言い切る姿は、清々しいですね。