脳の欲求を理解し生かす方法

プレジデント誌に興味深い記事が出ていました。
http://ow.ly/16DOM
脳は「もうゴールだ」と思うと体のパフォーマンスを低下させてしまうそうです。ご褒美が与えられるという事実ではなく、与えられそうだ、という段階ですでに力を抜いてしまう。だから、ゴール手前の10メートルで,自分ではそんなつもりはこれっぽってもなくても失速してしまう。
そんな生理を克服するポイントは、ゴールを遠くに設定すること。そうすると、脳はそれに向かって力を抜くことなく頑張り続ける。
脳の基本的欲求という話も興味深いですね。1.生きたい 2.知りたい 3.仲間になりたい。だから、3.の欲求と真っ向から対立せるま「ライバルに勝つ」というゴール設定だと、脳は本来の力を出しきれない。逆に、ライバルはゴールにたどり着くためのツールだと考えることで、その矛盾を克服できる。
この三つの欲求という話、考えてみるといろいろなビジネスに当てはまる気がします。
例えば昨日取り上げてTwitter。このサービスは、知りたいと仲間になりたいの欲求を、メールやブログ、SNSといった従来のWebサービスよりも手軽に実現してくれるツールです。フォローした相手が気軽にフォローし返してくれ、いつの間にか友達のようにメッセージをやりとりしています。人間はどうしてもFace to Faceのコミュニケーションだと身構えてしまったり、見知らぬ相手に対して過剰に防御的になってしまうもの。Twitterのような「ゆるい」つながり関係は、そうした防御性を排除したとっつきやすいコミュニケーションの形を私たちに提供してくれているのです。
脳の三つの欲求。自分のビジネスにあてはめて考えて見ても、いろいろなアイデアが湧いて来そうですね。
Kazuteru Kodera