ツール・ド・美ヶ原


土曜日朝から車で長野県松本市にある浅間温泉へ。そこに宿をとって、翌日(日曜日)のヒルクライムレース「ツール・ド・美ヶ原」に参戦、の予定だったのですが、なんと日曜朝からの強雨のためレースは中止に。体重を落としたりジムでトレーニングをしたりと準備を進めていただけに、残念です。しかし、雨の振る中濡れた路面を下るというのは非常に危険なので、少しほっとした部分もありました。
宿は昭和レトロを色濃く残す「栄の湯」。麓に広がる温泉街の中に位置する伝統ある旅館です。

一言で言うと、「古いけれど汚くはない」というこの旅館。木造の味のある造りに急な階段、小さなタイルで覆われた浴室の壁など、昔の姿をそのままに残しています。

洗面所はこんな感じ。かけられている鏡に印字された文字は右から読まないと読めません。白熱灯に照らし出された独特な温度感がたまらない。僕のような年齢の人間が「懐かしい」という言葉を使うのは奇異ですが、やはり、どこか懐かしい。

建て増しされた渡り廊下を通り抜けると、これまた味のある暖簾が迎えてくれます。男・女と一枚の暖簾に書かれているからといって混浴ではありません。更に奥に進むと、シャワーのない昔ながらのお風呂が待っています。
photo : Ricoh GR-Digital