日記、つける?

書店のビジネス書コーナーでよく見かける本だったこと、書評ブログの「俺と100冊の成功本」で紹介されていたことから、読んでみました。日本マクドナルド藤田田前社長と仕事をした方(現在は食品コンサルタントシドニーで日本食チェーン経営)が書いた、時間とお金の双方でリッチになるための本。前半が時間について、後半がお金について書かれています。

いろいろな考え方やノウハウが著者自身の経験とともにエッセイ風に記されていてとても読みやすい本でした。僕が今回自分でも実践してみようかと思ったのは、「日記」。ただし、ここで言われる日記は通常の日記やブログとは少し違って、「5年日記」というものです。
5年間分が1冊になっている日記帳で、1ページ目に印刷されているのは1年目の1月1日、2年目の1月1日、3年目の1月1日・・と、5年分の1月1日。隣のページには、同じく5年分の1月2日。そんな具合に、去年の今と今年の今を見比べながら記していけるという日記帳なのです。
さらに著者は、普通の日記とは違った内容を書き込むことを勧めています。それは「楽しいことだけ」を書くというもの。通常の日記では、1日にあったことを記した後でどうしても「反省」が入ってしまいます。「●●が悪かった。ここは改めよう」といった具合に。一見すると至極まっとうな日記ですが、これでは精神的に疲れてしまって続かない。楽しいことや前向きな願望だけを記していけば続けることができるし、ふと以前の願望が叶っていることに気づくといった発見もある、と。
以前に受講したセミナーで「good & new」を発表しあう、という体験をしたことがあります。3日以内くらいにあった「good & new」つまり何か新しいことやよかったことを周囲とシェアするというもの。最初は「?」と思った行為でしたが、実際に「good & new」を探してみると、それまで気づかなかった小さな幸せや喜びに気づくことができて、「これはいい!」と思った記憶があります。楽しいことだけを記す日記というのも、それと同じ効用があるのかもしれませんね。