メンバーシップ
先日の「Study Hacks!」に続いて、著者は違うけれど別のHacksシリーズ。「スピードハックス」の著者2人が再び共著した一冊です。
- 作者: 大橋悦夫,佐々木正悟
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2007/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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明日からすぐにでも取り入れたいと思うポイントがいくつもありましたが、全体を通して最も心に残ったのは、”「リーダーシップ」ではなく「メンバーシップ」で運営される組織”の像。
ここまでに紹介してきたチームハックスの考え方やアイデアには、共通点があります。それは、メンバーが主体となって行う行動に焦点を当てているという点です。(中略)
自分の仕事を自分一人で管理するのではなく、リーダーに管理されるわけでもなく、チームに管理してもらうようにするわけです。最終的に仕事をするのはチームの末端にいるメンバー一人一人ですから、メンバー自身が自らの仕事を力強く進めていくために、チームを活用するという視点が求めらることになります。
個人が自分の仕事を進めパフォーマンスを発揮していくためにチームの力を活用する。具体的には、タスクを他のチームメンバーに公開・共有して「ピア・プレッシャー」をエネルギー源としたり、相互に学びあったり。
ここで提示されているアイデアは、著者も言うとおり、”リーダーがチームを管理する「リーダーシップ」ではなく、メンバー同士が高めあう「メンバーシップ」”。そこでは、リーダーはあくまでもメンバー相互のやりとりが円滑に進むように見守る”ネットワーク管理者”のような立場になります。
メンバー一人一人が本当に輝いて日々の仕事に取り組める環境というのは、もしかしたら素晴らしいリーダーの下でではなく、素晴らしいメンバーに囲まれてなのかもしれない。そんな思いを抱かせてくれた一冊でした。