対極にあるもの

フォトリーディング講座で知り合った人がたまたまその日に読んでいた本。タイトルが気になったこともあり、読んでみました。

引き寄せの法則

引き寄せの法則

幸せを引き寄せるために具体的な行動指針を書いた、といったテイストの一冊。自己啓発系の書籍によくあるような、あるがままで素晴らしい、あなたはあなたのままでいい、といった毒にも薬にもならないような話ではなく、具体的に日々の行動を変える方法が卑近な例とともに記されているという意味でわかりやすい本でした。
端的に言ってしまうと、人間はポジティブなことであれネガティブなことであれ、意識を向けたものを自然とわが身に引き寄せてしまう力がある、というお話。ネガティブなことばかりを考えている人にはネガティブな人や出来事が集まり、ポジティブなことに意識を向けている人には幸せが訪れる可能性が高い、と。
というわけで、本書では「自分の望むことを明確化して、それを常に意識する」ことを推奨しています。僕自身が面白いと感じたのは、この「願望の明確化」のプロセス。まずはイヤなこと(=ネガティブ)を明確化することから始めろ、というんですね。
確かに、何をしたいか?と尋ねられて悩む人でも、何をしたくないか?と尋ねられれば答えられたりします。人間のこの悲しい性を逆に利用しようというわけです。そして、したくないことリストを完成させた後で、その対極にある「したいこと=願望」のリストを作りなさい、と。
僕は別の本でもこうした話を読み、そのときに作ってみました、「したくないことリスト」。それが出るわ出るわ・・・人間の悲しさを痛感するとともに、そのリストの中にありながら実際の生活でその行動を行わざるを得なくなっていることに気づいてそれを改めたりと、いろいろ発見がありました。
「したくないことリスト」に挙がった項目も、それを「したいことリスト」に変身させられるのであれば、作る甲斐があるってものです。