オレ流コーチング

昨日に続き、人間の心・モチベーションについて。しかも、僕が心から愛してやまないドラゴンズを率いる落合監督の著書です。

コーチング―言葉と信念の魔術

コーチング―言葉と信念の魔術

コーチングという言葉自体はもうかれこれ数年以上前から頻繁に書店で見かけるタイトルです。もともとスポーツの世界で使われていた手法がビジネスに応用され、人材育成やマネジメント手法へと展開されていったもの。そういう意味では、目新しいものではないのかもしれません。
今回僕が手に取ったのは、ドラゴンズファンであることもありますが、それ以上に、著者である落合監督がシーズン中に語った言葉の端々に、経営者・リーダーとしての資質を感じ取ったからです。勝ち負けが毎日つけられるプロ野球の世界でリーダーとしての独自の価値観を身に付けた人が、どういったリーダー論・人材育成論を展開するのか、非常に興味がありました。
読みながら考えていたのは、「一人一人のメンバーが生き生きと輝けるチームを作るにはどうしたらいいのか?」という点。昨日ご紹介した「かけがえのない・・・」にも共通しますが、自己評価を高めつつ個人個人が成長する、と同時にチームとしての成長を遂げていく。そのためにはどういった要素が必要になるのか、のヒントが欲しかった。
本の中で落合監督の語るポイントを僕なりに整理すると・・・

1.一人ひとりに仕事の「意味」を見出してもらう
2.一人ひとりの役割を明確化する
3.一人ひとりを信頼する

というプロセスが重要であると感じます。本当に難しいのはこうした1〜3のような環境をいかに整備するかということにあるのだとは思いますが、上記のような問題意識をもって「どうしたら1〜3ができるのか」と考えてみることが、世の組織を活性化する一助になると感じます。