またデバイスを増やしてしまった
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「家族の存在を頭から消す」 ビジネストラベラーの悲しみ
今朝、朝食をとりながら読んでいたFinancial Timesの「Business Life」欄。このコーナーは仕事と生き方といったテーマを取り上げた中くらいの長さのコラム風記事が多くて、読みやすく気に入っているのですが、とても目を引く記事がありました。
数週間に及ぶような長期出張を毎月のようにこなすビジネスパーソンにとっての仕事と家庭を取り上げたもので、その中には二人の子どもを持つ母親が登場します。彼女は、「出張で子どもたちと離れるのは本当に辛い。その辛さを忘れる一番効果的な方法は、出張中は家族の存在を忘れることです」とコメントしているんです。多くの人はこれを読んで「忘れる?ありえない」と思うかもしれません。でも、僕がこの記事でもっとも共感したのはこの部分なんです。ああ、自分もそうだな、と。
出張先(彼女は1か月のうち3週間は出張先にいるとのことなので、もはやどちらが出張先なのかわかりませんが、家のある土地以外の場所という意味で) にいるときは、とにかくプロとして仕事に集中し、自分に夫や子どもがいることなど忘れて没頭する。これが、家族と離れて旅から旅を繰り返すビジネスパーソンにとっての寂しさへの最良の薬だというのです。僕自身も、家族とFacetimeで話をする時間以外は、あまり家族のことを思わないように無意識に心がけている部分があったと思います。寂しいことですが、寂しさに負けないための手段として受け入れてしまう話でもあります。
そこから先、コラムは一歩進んで、「グローバル経済が進行する中で、出張は避けられない。では、どうしたらいいのか?」と展開していきます。いくつか興味深い考え方も紹介されており、自分も実践しよう、と思っています。
なるほど、と思わされたのは、特に子どもの心がどう影響を受けるのか?について。もちろん、片方の親が不在になることは子どもに寂しさと怒りをもたらすのだけれど、もっともひどく子どもの心を傷つけるのは、不在であることによって両親の仲が悪くなることなのだそうです。夫や妻と不仲になったビジネスパーソンは、家庭から遠ざかる口実のために意図的に出張を増やすのだとか。
仕事の充実と家庭の充実、永遠のテーマではありますが、粘り強く両立させるための工夫をしていきたいです。
我慢強い人に支えられた組織は成長しない
タイで組織運営をしていく中で驚くこと、学ぶことはいくつもあるのですが、その一つに「我慢強い人に支えられた組織を作ってはいけない」という気づきがありました。組織としての不具合を社員が我慢することで運営されている組織は、中長期的に成長していくことは難しいのではないか、ということです。
なぜこんなことを気づいたのかというと、タイ人スタッフのおかげです。タイ人と日本人では「仕事」というものに対する価値づけ・優先順位がずいぶんと違っていて、彼らの人生における仕事の重要度というのは4位とか5位とか、そんなランキングになっているような気がします(もちろん個人差はありますが…)。そのため、仕事におけるストレス耐性はそれほど高くない。無理をして頑張ったり、嫌なこと辛いことを我慢してまで職場における評価を維持したいとか、上司に評価されたいとか、そういう感覚は薄いのです。もちろんそれは、怠けているとかサボっているという意味ではありません。各自の持っている「ここまで」というラインがあって、それを超えたところまで「頑張った」りはしないということです。
ばっさり捨てる。やめる。それは可能性の排除なのか?
ビジネスや芸術、スポーツなど各界で偉大な成果を挙げた人の書籍などを読むと、「○○はしないことに決めている」、あるいは「○○をすると決めている」という趣旨の言葉に出会うことが多い。
方向を間違えたり、やりすぎたりしないようにするには、まずは重要でもなんでもない1,000のことにノーと言う必要がある。
35歳からのカラダケア2 記録と見える化
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タイ 巨大工業団地の通勤風景
新しい生活習慣 35歳からのカラダケアはじめます
実は先月、ひどく体調を崩しました。もちろんそれは僕の人生の中で、という話で、もっと深刻な身体の不調に悩まされている方もたくさんいらっしゃるとは思うのですが、僕としては仕事も何もできなくなるような体調不良というのはなかなかないので、これにはけっこうこたえました。身体が言うことをきかない、というのはこんなにも苦しいものなのか、と。
何かの病原菌だとかウィルスだとかいったものが原因になっていたわけではないので、原因は一言でいえば「いろんなものの蓄積」ということだと自分では考えています。疲労、ストレス、不摂生、気候の変動、長距離の移動・・・。いろいろなものが積み重なって身体の状態がレッドゾーンに突入して、「はい、ここで閉店です!」といった具合にシャットダウンされてしまったような感じでした。
そんな状態にどう対応したのか? タイでの生活を継続するのは難しそうな状況だったので、もとから予定していた日本への出張予定を少し早めて家族にサポートしてもらいながらケアに努めました。結果、現在は元気にタイで仕事に生活にと過ごしています。
とはいえ、それはあくまでも一時的な休養による体調の回復とでもいうものでした。長期的に身体の状態を維持・改善していくには、やはり変えるべきものを変えなくてはいけない。そんな思いを強く持ったわけです。新しい生活習慣を確立しておかないと、近い将来本当にひどいことになるんじゃないか、という危機感に強く襲われました。
そこで、信頼できる方からのアドバイスや書籍なども含めて、いくつかのソースから抽出した新しい生活習慣のリストを、以下のように作ってみました。日本からタイに戻ってきた先週月曜日から実行していますが、現在のところとても好調です。
- 早起きして身体の調子を整える。
僕はかなりの低血圧で心拍数が少ないという特性を持っています。朝には弱い。仕事に出かける30分前に起きるといった生活をすると、スタート時点ですっころんだようなひどい状態で1日がスタートします。
そこで、朝は家を出る2時間前に起きて調子を整えることにしました。タイでいうと4時半です。
起きたらシャワーを浴びて(本当は入浴がいいのですが、家に湯船がないので仕方ありません。)体温を上げるとともに、熱いシャワーの刺激で身体に刺激を与えて目を覚ます。そして2で書く食事をきちんととって、ニュースのチェック、音楽を聴くといった活動で精神をReadyの状態に持っていく。 - 朝食は必ず食べる。炭水化物を摂り過ぎない。
これまで朝食は抜いていたのですが、並べるだけでできる簡単なメニューでもバランスのいい朝食を必ず食べるようにしました。具体的には、ヨーグルト、野菜ジュース、アーモンド、クラッカーと温かいカフェラテ を基本メニューに設定しています。 - お酒は飲むけれど、飲み方に注意を払う。
夜の1杯のお酒、あるいは仲間とのお酒は楽しいものですし、無理にストップするのは難しい。ただ、お酒を飲む前にアルコールの吸収を抑制できるようお腹に十分な食べ物を入れておく、水と一緒に飲むようにする、という作法を実施するようにしました。これだけでも、翌日への影響がかなり抑制されますし、身体へのダメージも少なくなります。 - 睡眠の質を上げるための行動を寝る前に。
身体に疲労やストレスを溜めないという意味で、睡眠の質はとても重要。そこで、寝る前に熱いシャワーやお風呂には入らない(身体が目覚めてしまう)、眠る前にスマホやPCには触れない、画面を見ない(画面からのライトが眩しくて神経が昂る)、寝る前に1日のストレスにお別れをしておく=その日にあった出来事をビジュアルにして振り返り、ストレスを整理しておく。 - 適度な運動を生活の中に取り入れる
これはまだ定着させられていませんが、休日には少し長めの距離を早足で散歩するといった行動を昨日から始めました。血行がよくなるのがわかりますし、筋肉が失われるのを止めることもできそうです。
まだスタートしたばかりの活動ですが、これは何としても定着させたいと思います。