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 子どもの「一人でできた」から学ぶこと

1歳10ヶ月になるムスメの成長が目覚ましく、日々目を細めています。別に親バカというのではなく、このくらいの年齢の子どもというのは急速にいろいろなこと(特に言葉や身体の動き)を学んでいくものだそうなので、一般的な話として「2歳前後の子どもの成長はすごい」ということが言えると思います。
彼女を見ている中で僕が感じたことを、今日は書いてみたいと思います。

1.「一人でできる」ことへの欲求 = モチベーション
生まれたばかりの頃には何もかもを親がやってあげないと死んでしまうという状態だった子どもも、時間の経過とともに身体能力・認識能力などがついてきて、「できること」が増えてきます。始めは一連の作業の一部しかできなかった(服の袖を通す、など)のが、だんだんと自分でできる範囲が広がり、やがては全てのプロセス(タンスから洋服を出す、頭からかぶる、袖を通す、おなかの下まで引き下げる)を自分だけの力で完結できるようになってくる。
注目すべきは、この「一人でできる」状態へと持っていく過程に、子どもたちがすさまじい集中力と努力を払うということです。やってみてできなくても諦めず、何度でもトライする。一度できてもそこでやめず、また元の状態にわざわざ戻して再トライする。その間、周囲のことなど目に入っていないような集中ぶりを見せます。
「一人でできる」という状態になることが、子どもたちのモチベーションの源泉になっているんですね。そして、「一人でできる」という状態に対して高いプライドと自信を持っている。親が急いでいるからといって手伝おうとしたりすると、「一人でやるの!」と突き返されるといったシーンがありますが、これは子どもたちのプライドに関わるからでしょう。

2.波状的に広がる「できること」連鎖 = 潜在的成長力
1.とも関連しますが、「一人でできる」ことが一つでも生まれると、子どもたちは別の作業に対しても「一人でできる」状態を作りたい、どんどん増やしていきたいと思うようです。服が脱げるようになったら、今度は着れるようになりたい。お風呂で洗面器を扱えるようになったら、今度は体を洗いたい、といった具合に。波状的にどんどんと「一人でできる」の輪を広げていくんですね。そして、そのスピードたるや目を見張るばかり。子どもの成長力に大人はただ驚くばかりです。

僕たち夫婦がムスメと接するときに心がけていることの一つが、上で書いたような「一人でできる」をできるだけ後押ししようということです。また、時にはムスメ自身が思ってもみなかったようなことにチャレンジしてもらい、「これもできるんだ!」というサプライズを提供していく。たとえば、包丁でキュウリを切ってもらったりというように。
実際にどうやっているのかというのは簡単で、ムスメが生まれてからこれまで僕たち親がやっていたことを、一つずつ彼女に権限委譲していくだけ。ちなみに昨夜は、お風呂で体を洗って流すというのを権限委譲しました。初めてだったはずなのに、見事に肩からお湯をかけて体を流したときには、何とも嬉しい気持ちになりました。ムスメも得意げです。
いきなりやらせて失敗したら?と考えがちですが、大丈夫。子どもは大人の生活の様子をすごくよく観察しています。やったことがないことでも、すぐに真似してできるようになってしまう。難しい動作は、大人がゆっくりとやって見せてあげれば、多少の練習を経ながら上達しやがてマスターします。本当に、子どもはすごい。
こんなことを書いていて思い出したのは、山本五十六が語ったという言葉。
「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず」
大人に対しても、子どもと同じアプローチで成長への階段を歩んでもらうことができるのかもしれませんね。ちなみに、2歳前後の子どもには「言って聞かせて」はほぼ通用しません(笑)