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 日本人は英語を話す必要があるか

今日お話をうかがった日本発のグローバルカンパニーの方から興味深い論点を提示いただきました。「日本人が英語で仕事をすることの意味ってなあに?」ということ。
一般に日本人は英語ができません。つまり英語でコミュニケーションがとれない。これはもう、言い訳のしようのない事実です。TOEIC900点の人でも、英語がほとんど話せない人がたくさんいる。こんな国民は珍しい。
日本人自身それが一番よくわかっているので、何とか英語を話せるようになろうと大金を支払って英会話学校に通ったり、個人レッスンを受けたりしています。でも、冒頭の会社、海外売上比率が70%を超えるグローバルカンパニーの方は、「英語で仕事をする必要については疑問がある」とおっしゃる。グローバル化を旗印に、社内の公用語を英語にしたり、書類を全部英語にしている会社が出てきている現象とは好対照をなしています。
彼の主張はこうです。確かに社内にはたくさんの英語ができる人がいる。ただ、英語が話せるといっても、意思疎通や仕事において日本語と同等以上に使いこなせるという人、英語を使っても生産性が下がらない人というのはそれほど多くない。
例えば一人の日本語を話せない外国人がチームに入る事で、周囲の日本人全員が英語を使うとしたら、そのチームの生産性は間違いなく落ちる。仮にその外国人が優秀で、チームのアウトプットに多大な貢献をするとしても、その他の日本人の生産性低下を補ってあまりあるほどの貢献をするというケースはほとんどないはずだ。であるならば、「グローバル化」とか「ダイバーシティ」といって日本にある本社でいたずらに英語化を進めることは、生産性低下という危険を冒すことになりはしないか、と。
これにはいろいろな反論が可能です。とはいえ、グローバル化に関して一日の長のある企業の方からの声として聞くと、一考の余地があるように思います。僕ももう少し、考えてみたいと思います。
ちなみに少なくとも僕は、英語を使った場合に生産性が下がる大半の日本人の一人です(笑)
Kazuteru Kodera