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世界と日本はズレていく?

年始の3週間ほどをオーストラリアで過ごしたことで、ヨメの英語学習熱に火がつきました。「やっぱり毎日英語を聞くことが大事」と、帰国後瞬く間にスカパーを契約。CNNやBBCといった海外ニュースチャンネルが我が家で視聴できるようになりました。というわけで、朝の1時間ほどは従来の「ズームイン!」ではなく、CNNのニュース番組にスイッチ。
日本にいるとなかなか接触の少ない海外ニュース専門チャンネル。毎日一時間弱とはいえ、世界の視点で編集されたニュースに目を向けると、「世界で何が起こっていて、何が重要だと判断されているのか」をグローバルの視点で知ることができます。CNNやBBCというのは世界の視聴者に向けて放送をしているわけですから、「世界で多くの人が重要だと考えているニュース」を重点的に報道することになるわけです。また、視聴者から主にお金を徴収して経営されているので、スポンサーにおもねるような真似もしません。
そんなニュースプログラムに一日のわずかな時間でも接触することで何を感じたか。それは世界の視点と日本の視点はずいぶんとズレているな、ということでした。ここで「日本の視点」といっているのは、日本のテレビ局や新聞社を中心とするメディアの視点ということです。
日本の報道機関である以上、国内ニュースをきちんと報道するというのは重要な責務なのかもしれません。しかし、その比率は少し高すぎる気がします。国内ニュースについてはゴシップに類するような内容まで細かく報道しながら、海外ニュースについては事実のみを伝えるだけ。あるいは、海外の重要な出来事についても「日本への影響」のみにしぼって報道し、それが世界経済や社会に及ぼす影響については全く顧慮しない、など。
このような報道に浸っていては、視聴者/読者が日本があたかも全ての中心であるかのような錯覚に陥っても気づくことなどできません。「Think globally, Act locally」とよく言われますが、「Think globally」すら日本にいてはままならないということになってしまいます。本音を言えば、「Act locally」ではもう間に合わないと感じています。「Think globally, Act globally」でないと、生き残って行けない。
日本の報道機関には、ことニュース報道においては世界的な視野からのニュース提供を期待したいと思います。
Kazuteru Kodera