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 ニッポン丸脱出に携行すべきもの グローバルライフの装備あれこれ その1

ニッポン丸を脱出するという選択肢が夢でも幻でもなく現実だ、そんな話を昨日書きました。先進国でもいいし、新興国でもいいでしょう、と。でも、そんな脱出行に忘れずに持って行くものがあります。今日はそんな話です。
日本以外の国でビジネスをし生活をして、豊かな人生をエンジョイする。素晴らしいことですね。経済は成長していて、若者の人口も多い。活気に満ちた国で挑戦を楽しみ、子育てをして、レジャーを満喫する。言うことはありません。ただ、忘れずに身につけておく能力があります。日本とは違う異国の地で生活するのですから、それなりの備えが必要だろう、と思うのです。それは、異文化コミュニケーション力、異文化マーケティング力、そしてリーダーシップではないかと僕は考えています。順に一つずつ、考えていきたいと思います。
まず最初に異文化コミュニケーション力について。
日本人は一般的に外国人とのコミュニケーションに長けていません。言語の面はもちろんですし、文化的背景の異なる人たちに対してそれを理解し受け入れる力という点でも未熟です。
一つの大きな要因は、外国人との接点が全くない生活をしている人が圧倒的に多く、そうした必要性がない、という点にあると思います。
国内に1億人を超える人口と市場を持ち、豊かに暮らしている僕たち日本人には、一部のビジネスパーソンを除けば積極的に外国人との接触を持つ必要がありません。仕事の上で外国語がないと成り立たないという立場にいる人が、一体何人いるでしょう?必要性がないが故に、そうした外国人とのコミュニケーション力が身につかないのです。
韓国との差異をみれば明らかでしょう。国内に2千万人ほどの人口しかいない韓国企業にとって、市場とはすなわち海外。外国人と接触し、外国でビジネスをしなければ成り立たない環境におかれています。結果、韓国のビジネスパーソンは多くが英語を話しますし、サムスンなどに至っては韓国人新入社員のTOEIC平均点は900点以上です。
そんな異文化劣等性の僕たち日本人が外国で生きるのですから、ニッポン丸脱出の最初の装備はやはり異文化コミュニケーション力になりますね。
具体的には、まずは英語によるコミュニケーションができること。文法が間違っていてもいいでしょう。伝えたい考え、伝えたい気持ちを表現し相手に正しく伝える力が必要です。そして同時に、外国の文化や習慣、人々のメンタリティについて「違い」を認識し、それをポジティブにとらえて多様性を活かすくらいの受容力。僕たちの持っている日本人としてのメンタリティとうまくそれらを統合して「いいとこどり」ができると素晴らしい、と思います。
どうやったら身につくか?についての一つの身近なアイデアは、国内にいても外国人との接点を多く持つということでしょう。日本には少ないとはいえそれなりの数の外国人がいます。彼等との接点を意識的に持ち、増やし、生活の中に彼等とのコミュニケーションを溶け込ませて行くこと。ネットを活用して、海外にいる人とのネットワークを作るのもいいでしょう。
そしてチャンスがあるなら、可能な限り長い期間、外国で生活をすること。「慣れる」というのは人間に与えられた最も優れた能力の一つです。
「慣れる」の前に、異文化コミュニケーションについての基本的な知識があるとなお良いかもしれません。基本を学んだ上で経験ができれば、より強固に経験が定着すると言われています。
明日は次の装備、異文化マーケティング力について考えてみたいと思います。
Kazuteru Kodera