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 Twitterが学習のトリガーを引く 小さな刺激が人を動かす

Twitterで誰をフォローするかは自由です。自分の親しい人や知人だけをフォローしてもいいし、有名人をフォローするのもOK。全然知りもしない、有名でもない人を、知人のネットワークをたどってふとフォローするなんていうこともできます。あるいは、興味のあるキーワードを検索してみて、それについてTweetしている人をフォローするなんていう使い方も可能。そんな「自由奔放さ」もTwitterの魅力の一つなのでしょう。
そうして見つけたフォロー相手から放たれる最大140文字のTweet。普段の生活では全く目や耳に触れることすらないような話題が、Tweetの中では真剣に議論されていたり、面白おかしく語られたりしています。未知の人たちの「関心の輪」の存在を間近に感じることができるわけです。
こうした他人の「関心の輪」に自分自身が感応したとき、そこには学びのフロンティアが広がることになります。Twitterが学習のトリガーを引く瞬間ですね。後は簡単です。そのTweetをしている人たちのブログに目を通してもいいし、そこで語られている未知のキーワードについてWikipediaで調べてみてもいい。もちろん、Amazonで検索してそのカテゴリーの中で人気のある書籍を購入してもいいでしょうし、図書館のWeb予約で資料を取り寄せてもいいでしょう。たった140文字のTweetを手掛かりにして、どんどんと「深層」に切り込んでいくことができるのです。
そうして深層へと切り込んでいく過程でもしわからないことがあったりしたら、Twitterで語り合っている人たちに質問を投げかけることもできます。その世界を長年にわたって見てきたいわば「プロ」の人たちに、「あのー、わかんないんですけど・・・」といきなり質問できてしまう。それもTwitterの魅力ですし、トリガーを引かれた学習が大きく進展するプロセスでもあります。
かつて、そうした「プロ」との交流ができたのは大学や企業という、限られた人たちにしかアクセスすることができない空間だけでした。また、学びのトリガーを引いてくれるような刺激的な語らいに触れることができるのも、そうした限られた空間だけでした。今は違います。一人の知的好奇心あふれる人間の心を満足させてくれるような刺激的なトリガーはそこらじゅうに散りばめられているし、引き金を引かれた後にはどこまでもそれを深めていける環境が、Web空間の上に用意されている。さらには、その旅路をガイドしてくれる先達にアクセスすることもできる。たとえ小学生であっても中学生であっても、そうした環境が用意されていることには変わりがないのです。
今そうした環境を縦横無尽に駆使して「学びのトリガー」と「深化のプロセス」を何度も繰り返している子供たちがきっといることでしょう。僕らも負けないように!と思う一方で、そんな彼らが作っていく未来はどんなことになるんだろう?そんな彼らの力をムダにするような社会にだけはしたくない。そんないろいろな思いが湧いてきます。
Kazuteru Kodera