決意する 確信する 行動する

先日の起業家インタビューの際の録音を聞き直しました。10億円を支援者の方に保証を受けて工場を建設した初期投資の話。
10億円しかも数十年前の話ですから、現在の金額に直したらすさまじい多額の投資です。そのときに、一体どんな気持ちだったのか、うまくいくか不安はなかったのかを聞いてみました。そのときの老会長の答え。

うまくいくと確信してましたわ。そらそうでしょ。「保証してくださってありがとう。うまくいくかはようわかりませんが、まぁよろしく」っちゅうわけに行きまっか?絶対うまくいきます言わなあきまへんがな。

「確信」という言葉が強烈でした。事業というのはどこまで行っても不確実なもの。将来のことはわからない。それなのに、一体どのようにそんな「確信」が生まれるのか?何をしてそんな確信に至ったのか?その質問への彼の答えは、まさに僕自身が今胸に抱いているものでした。

確信ってね、そんなもん100%確信があったら誰でもやりまんがな。僕はもうこれを絶対にやり遂げるんだという「決意」ですよ。自信じゃないんです。「決意」です。

やり遂げると決意しているから、確信が生まれる。そしてれが行動へと昇華される。このプロセスをたどるとき、人は夢を実現できる。おどけながら話す老会長が、このときはひときわ真剣な目をしていた記憶が蘇りました。