選挙の季節がやってきた

Twitterやブログなど、ネット上の言論においても衆議院選挙の話題がかなり盛り上がっていますね。
こんなサイトが紹介されていたので、私もやってみました。
衆議院選挙2009 マニフェストマッチ
選挙の争点になっている各分野(年金・農業・子育て支援・・・)について、政党名無記名で各党のマニフェストが書かれており、自分の考えにもっとも近いもんを選んでいって最後に「この政党でした!」がわかるというもの。文字数が多いのでマニフェストを読むのに難儀しますが、意外な政党のマニフェストを選んでいたりして面白い。ちなみに私は自民党新党日本の政策にやや近いという結果になりました。(新党日本・・・たぶんうちの選挙区に立候補者いないんじゃないかな・・・)
政治は企業の経営とは違うので、十把一絡げで議論するのは筋違いという面もあるのかもしれません。でも、国家の経営戦略と企業の経営戦略はまったく違ったものというわけではないはずです。そんな観点から、各党のマニフェストを読んでいての違和感を2点だけ。

・日本という国家が「何をする国になるのか」「何を以って世界の中で輝くのか」がわからない
企業は「自分たちは何をする業なのか?存在価値とは何なのか?」を問い続けることでその事業の先にあるゴールを常に意識し、そこを目指して舵取りをしていきます。国家もまた、何をその中核に据えるのか?20年30年先あるいは100年先にどんな世界とどんな社会とを建設しているのか、を語ることで、舵取りの方向性を見出せるという気がします。
マスコミの報道にも責任の一端はあるのだと思いますが、今回の選挙では直近で話題になった事柄(年金、医療、出生率、ミサイル・拉致問題・・・)が「争点」として取り沙汰され、前回の優勢解散の際よろしく国を挙げての「短期視点選挙」になっている印象を受けます。
・個別政策について、Howにつての語りがない
舵取りの方向性を決める「ゴールの絵」が描かれていないのは前項のとおりです。それに加えての違和感として、「○○をします」に続く「How」について語られていないマニフェストが多いと感じました。また、Howについての議論を「財源」に集約してしまっているケースも多い。戦略を実行するためのHowは、お金の話だけではないはずです。むしろ、お金以外の具体的実行方法・実行主体・人材・組織といった側面の方が、実行段階でのつまずきの要因になるのでは?と感じます。

私自身もまだまだ各政策について不勉強だし、各党の主張についてもきちんと耳を傾けたわけではありません。これから少しずつ(といても2週間しかありませn)、見ていきたいと思います。