花道を行く

雨が心配された天気でしたが、日ごろの行いの善さからでしょうか、降られることなく自転車による「お花見RUN」80kmを完走してきました。

二子玉川から狛江・調布・府中・国立・立川・昭島・福生羽村の各市を、多摩川沿いに往復する80kmの道のり。途中、至るところに桜並木が待ち構え、自転車で走ることの快感以外にも、「見る」喜びを提供してくれた一日でした。7分咲きといった感じのところも多かったけれど、満開の花びらで我々を迎えてくれるところもあり、思わず「オー」と走りながら嘆息してしまうほどの美しさを見せてくれていました。

往路の最後は羽村の堰。到着と同時に、それまで曇っていた空から太陽の光が漏れ始めました。これもやっぱり日ごろの行い?川面に光る太陽は、何とも清清しくて、体に少しずつ溜まり始めた疲労を打ち消してくれるような清涼感をもたらします。
途中のコンビニで買ってきたお弁当を広げ、買出ししてきたビールで往路完走の乾杯。桜の下で飲むビールって、おいしい!風が強く寒かったこともあり、呑気に酔っ払える気候では残念ながらありませんでしたが、存分に桜とビールを楽しんで、復路へと向かいます。ゴールの二子玉川には、温泉と焼肉、そしてビールが待っているのです。

桜の名所をPRする活動の一環でしょうか、自治体がこんな電車(というか、うーん、車?)を走らせていました。小さな子供たちが歓声を上げながら乗車を楽しんだりしていて、何とも楽しそう。

往路でも寄った川沿いのコンビニ前で、帰りにも立ち寄って休憩。糖分補給、という名目で買って食べたチョコバナナクレープは絶品でした・・・。周りのハトからとても羨ましそうな視線を浴びながらのデザート、もう気分は最高です。一台一台がとっても高価な自転車たちが、こうして寝っ転がっている姿も、何とも絶景。
さすがに70kmを越えたあたりから、お尻の痛みと足の筋肉疲労がピークに達し始めます。それでも、前を走る自転車に食らいついて走らなければ、自分の体で全ての風の抵抗を受けなければならず、もっと苦しくなる。あぁ何とも皮肉な状況。それでも温泉と焼肉の幻想を糧に走る走る。
無事に二子玉川までの道のりを走りきって温泉へ。そして焼肉へ。大いに盛り上がって一日の行程を完全消化です。

ご一緒した皆さん、ありがとうございました。
photo : Ricoh GR Digital with Wide Conversion Lens