道具の風格 〜GRの進化〜

今日、届きました。僕のGRを進化させる種子たちが・・・。そんな種子を身に付けて、進化を遂げた姿が、これ。

携帯カメラで撮ったので画質はよろしくありませんが、僕のGRは今日、こんな姿に生まれ変わりました。匂い立つような独特の風格を備えた、堂々たる道具としてのカメラに、その姿を変えたのです。
何をしたのかといえば、①外付けファインダー ②21mmワイドコンバージョンレンズ の双方を装備したのです。上部に突き出しているのが①、前面にレンズが突き出していますが、これが②。
もともと、コンパクトカメラながら一眼レフに匹敵する画質を誇る高性能機であるGR-Digital。その魅力の一つは、F2.4という明るさと広角28mmという独自の画角を持つ単焦点レンズでした。今回導入したワイドコンバージョンレンズ(通称ワイコン)を装備することで、そのレンズは広角21mmという姿に生まれ変わり、新しい写真の世界が広がってきます。実際どのくらい違うのかな〜、と付けたり外したりして比べてみましたが、これが全然違う!
被写体にぐぐぐっと寄りつつ、奥行きのある写真を撮ることのできるGRの力を、更に揺るぎないものにしてくれている気がします。もちろん、F2.4の明るさは損なわないままで。
そして外付けファインダー。こちらは言ってしまえばただの窓。液晶モニタでしか被写体を見ることのできなかったGRに、従来のフィルムカメラや一眼レフと同じような感覚で、自分の目でじかに被写体を見つめながらの撮影を可能にしてくれるアイテムです。
ところがこのファインダー、ただの窓とは思えないくらいに価格が高い!(1万5千円超!)。おいおい、いくら何でもこりゃ買わないだろ〜、と思いながらレビュー記事や購入者インプレッション記事などを読んでいると・・・そこにはまさに絶賛の嵐が吹き荒れているのでした。曰く、「GRはこのファインダーで完全に補完される」、「このファインダーがよりどころになる」、「自分の目で見るよりも美しい、圧倒的な光学性能」等々。
そこまで言われたら買うしかないのです。それに、ファインダーを身に付けたGRの姿は、何ともレトロな雰囲気を持った独特の風格を備えていて・・・あぁ、もうダメ・・・。
実際にファインダーを覗いてみて、そして撮影してみて思うこと。これは・・・素晴らしい。視野率こそ80%と一眼レフには及びませんが、光学性能は折り紙つき。全く光の量を落とすことなく、むしろ増すかのような感覚さえ持たせてくれるほどに明るい。「自分の目で見るよりも美しい」というコメントは本当なのです。
そして、その真価が発揮されるのが何といっても撮影時。まだ部屋の中をパシャパシャと撮っただけですが、ファインダーを覗きながらGRのシャッターを切るという動作が、たまらなく楽しい。あるカメラマンが、「写真を撮ることの本当の意味での楽しさを、再発見させてくれる」というようなことをどこかに書いていましたが、この感覚がそうなんだろうな、と素人の僕にもおぼろげながら掴み取ることのできる心楽しさ、浮き立つような魅力が、このファインダー&カメラには備わっています。
明日は花見を兼ねて、自転車で多摩川方面へ出かけます。この新しい相棒は、どんな写真を撮らせてくれるのか・・・今から心躍るほどに楽しみです。