お金をどう使うか

今年のお正月、ムスメ(5歳・年中)は初めてお年玉で買い物をしました。昨年までのお年玉は、本人に特段ほしいものがなかったこと、金銭感覚というものがなかったことなどもあり、ダイレクトに銀行口座へ。そして今年。足し算や引き算が何となくできるようになり、またお金というものの意味あいも少しわかってきた頃合いということで、「お年玉を握ってお店へGO」というのをやってみました。

正月2日、元旦に入手したお年玉全額を持ってトイザらスへ。僕が興味を持ったのは、何を買ったかももちろんですが、どれだけ使うか、ということ。結論から言うと、彼女は持っていた金額のすべてを使いました。ほとんどお釣りすら残らないように、すべて。(ちなみに、2日に訪問した親戚からもお年玉がもらえる予定だったことは本人は知らなかったので、「これを使い切ったら1年間、誕生日などのイベント以外では何も買えない」という条件で意思決定をしてもらいました。)

ここで、全部使ったからGoodとかBadとか言うつもりもありません。ただ、ムスメが「使わない」・「一部使う」・「全部使う」という複数の(しかもどれだけ という程度を伴う)選択肢の中から自分で意思決定をし、しかもその態度に微塵も逡巡がなかったということは、僕には印象深く映りました。

意思決定には必ずトレードオフがあります。それはお年玉の使い方であろうとビジネス上の投資だろうと全て同じ。何かを選択したら、何かを諦めなければなりません。そして、自分の下した意思決定には常に認知的不協和が発生するもの(ああしておけばよかった、とか)。そうした状況といかに上手に付き合って、意思決定をしていくか。これは子どもの頃から経験を積んでおくに越したことはない、大切なプロセスだと思うのです。