お正月読書

明けましておめでとうございます。世間は今日から仕事始めというところが多いようですが、僕の日本の勤務先は今日まで休み。自動車業界はおおむねそのようですね。一方、僕のタイの勤務先は今日が仕事始め。どちらに所属しているのか不明確な自分はどちらのカレンダーにも縛られず、気ままに仕事をしたりブログを書いたりしている次第です。

さて、この年末年始は久しぶりに自宅で過ごしました。ヨメの出産が間近ということで遠方に出かけることはできない(産院から1時間以上離れるのはやめよう)こともあって、年末年始は主に自宅・両親宅・親戚宅で過ごすという日本らしい年末年始の姿に。

この休み中、ムスメと遊んだり、親戚と酒宴を囲んだりといった時間以外は、主に読書をしていました。日本では紙の本が手軽に手に入る(海外にいるときにはKindle版のみ)ので、かねてからAmazonの「ほしい物リスト」に入れていた紙の本をオーダーし、また本屋で思いつくままに購入し、手に取りました。未読了のものも含めて、以下の通りです。

 

大君の通貨―幕末「円ドル」戦争 (文春文庫)

大君の通貨―幕末「円ドル」戦争 (文春文庫)

 

経済小説歴史小説として文句なしに面白かった。幕末の開国に際して設定された為替レートをめぐる米英駐在代表と幕府との駆け引きたるや・・・。

 

クアトロ・ラガッツィ (上) 天正少年使節と世界帝国  (集英社文庫)

クアトロ・ラガッツィ (上) 天正少年使節と世界帝国 (集英社文庫)

 

 グローバル化を志向するローマ・カトリック教会が中国・日本という高度な文明に出会い、そこでいかに事業を拡大・成功させようとしたのか?という視点で読んでいます。また、当時のスターである織田信長の思考を追っていくといった読み方も楽しい。

 

いま生きる「資本論」

いま生きる「資本論」

 

 講義録をかなり端折って書籍化しているので、わかりにくいですが、資本論というものを読んだことのない僕のような人には、入門書というかきっかけづくりにはなるかな。

 

ハドリアヌス帝の回想

ハドリアヌス帝の回想

 

 ライフネット生命の出口会長の愛読書ということで、絶版ながら中古で購入。読み始めたばかりですが、静かに一人で読むべき本ですね。ローマ五賢帝の一人ハドリアヌスの晩年の自伝という体裁で書かれた小説。

 

 

ダブルギアリング 連鎖破綻 (角川文庫)

ダブルギアリング 連鎖破綻 (角川文庫)

 

 真山仁という作家のファンで、彼の作品はすべて読んでいるのですが、そのデビュー作(共著)です。大手生保の生き残りをかけた葛藤を描いた小説ですが、僕自身が就職活動をしていた当時の出来事ということもあり、生々しかったです。