読書ったって肩肘はってやるもんじゃない
いや、久しぶりに読んでいて痛快な気持ちになる本でした。今日は家族で目白に出かけたのですが、そこでたまたま入ったブックオフで7冊ほど本を買ったうちの1冊。
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2008/01/21
- メディア: 文庫
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読書に対して極端なまでの思いを持って書かれているだけに、読書をしない人に対する姿勢はあくまで厳しい。こんな記述が平気で出て来ます。
どんなに偉い人でも、本を読まな人間を尊敬する必要はない。人によく似た生き物、サルに近いんじゃないかと思えばいいだろう。
タイトルにある「10冊同時に読め」というのは、筆者なりの読書法を言い表したもので、1冊を丹念に最後まで読むのではなく、場所場所に応じて1日に何冊もの本を同時に読み進めて行くという方法。そうすることで
・スキマ時間を読書時間に変えることができる
・1冊の本に飽きてきて集中力が切れても、すぐに他の本に移って読書を続けられる
・ぱっぱっと切り替えているうちに頭の切り替えや回転が速くなる
といったメリットがあるというもの。
これは僕自身も身に覚えのある指摘。1冊をずーっと読んでいてそれでも集中力を切らさずに惹き付けられ続ける本というのは、実はほとんどないもの。筆者の気合いが途切れたのか、枚数稼ぎのページなのか、理由はさまざまでしょうが、1冊の本には緩急があり、どうしても「飽き」がくることがある。
そんな「飽き」がきた状態で無理をして読み進めても、本の内容は頭に入ってこないし時間の無駄になってしまう。であれば、いっそのこと別の本にしてしまえばいい。その通りだと思います。
それ以外にも、こんな記述がありました。(原文そのままではありません。)
頭でっかち、大いに結構。自分の頭で考えるには、そのための材料としての知識や情報が必要になるからだ。頭でっかちになっているなら、あとはその生かし方を考えればいい
成功とは、イノベーション、つまり革新性のあることを実現できた時に初めて成り立つものだ。他の人が思いつかない様なビジネスをして、他の人が真似のできない生き方をしてこそ、自分の人生を生きているののではないか。
質がいいものを求めるのであれば、高いお金を出してとことん質の良さを堪能すべきだ。お金を大胆に使えない人は、大胆な決断などできない。
非常に感化力の高い筆者です。
Kazuteru Kodera