読書の軌跡を残していますか

皆さんは、読書から得られたものをどんな形で自分に定着させていますか?
著者が多くの時間をかけて思考した結晶である書籍を、ただ「読んだまま」にしておくのはもったいない。というわけで、いろいろな工夫をされている方が多いと思います。アンダーラインを引く、角を折る、書き込みをする、ブログに書評を書く、などなど。
もちろん読書の目的は人によって、あるいは本によって違うでしょう。読書の時間そのものが楽しみで、何を読むかは気にしないというケースもあることでしょう。ここでは、学習・自己成長のための読書に限定して、有効な方法を考えてみたいと思います。

・学びとる内容をマーキング
大量のテキストの中で、自分にとっての学びとなった内容を見つけ出して行くプロセス。線を引く、抜き書きをする、ページを折るなど、「どこが学びのポイントなのか」を特定できる状態に
しておくことが大切。
僕はといえば、該当する箇所の文頭に付箋を貼り付けています。

・学びを抽出する
前段階でマーキングした学びについて、まとめて抜き出して行くプロセス。線を引いた箇所をノートに整理する、ブログに整理するなど。ただ線を引いただけでは、人間の脳に情報を焼き付けるには不十分です。それを一度まとめ直して形にし、本のページをめくることなく一目に見える状態にすることが大切。
僕はここでevernoteを活用しています。付箋を貼った箇所をevernoteに入力して、1冊の本を1枚のノートにまとめていきます。

・学びを見返す
定期的に、あるいは思いついたときに、抽出された学びを見直して再確認するプロセス。これを繰り返すことで、学びがどんどんと脳内に定着していくことになります。読書ノートを見返して、「ああ、この本はここがポイントだったなー」という具合に。

・学びに自分の考えを加える
学びのポイントから自分の頭は何を考えたのか、これを記録していくプロセス。抽出した時のみならず、見返すプロセスの中でも僕たちの脳はいろんなことを考えるはずです。それを、抽出された学びに付け加える形で書き込んでいきます。
本からの刺激と自分の脳の反応を、それぞれ記録していくんですね。これによって、さらに学びは「自分のもの」に近づきます。
evernoteは自在に書き加えることが可能ですから、このプロセスでも有効です。

・学びからアクションにつなげる
学んだ内容に刺激される形で、自分がどんなアクションをするのかを考えるプロセス。どんなに学びを得ても、それが具体的な行動につながらなければ単なる「知識」に終わってしまいます。それを具体的な行動計画に落とし込むことで、真に学びを形にすることができるのです。
実は僕自身、このプロセスを怠っていたことを反省しています。