ひとりでできた」

今年の書籍6冊目は、「ひとりでできた」。モンテッソーリ教育の考えにたち、子どもたちの探究心や成長への意欲を汲み取りながら遊びを作り出して行く手助けをしてくれる本です。

ひとりで、できた!―子どもは手を使いながら一人立ちする

ひとりで、できた!―子どもは手を使いながら一人立ちする

前半は子どもたちの発達の仕方について、「自分ひとりでする」ことの大切さを中心に、著者が保育園の中で観察したことなどを織り交ぜながら解説。後半は、そんな子どもたちの探究心をくすぐる遊び・玩具の作り方が紹介されています。
前回にご紹介した「第3の教育」にもモンテッソーリの考え方は出て来ますが、この本もまた、子ども達の成長する力、無限の探究心・好奇心に信頼を寄せることが基底にあります。そして、大人はそれを後押ししたり環境を用意してあげるだけでいい。過剰な手助けや強制は、大人の独りよがりでしかない、と。
この本を手にとって、子どもにとって「遊ぶ」ということの大切さや、子どもたちの探究心を満たすための遊びを作り出して行くことの大切さを学びました。
玩具についての考え方も、大人目線で「かわいい」といったものではなく、子ども自身がそのあくなき成長への欲求を満たすことのできるものを選び、あるいは作ることが大人の役割なんだと思うようになりました。
年末には、さっそく何かムスメのココロをくすぐるような遊び道具を作ってみようと思っています。
Kazuteru Kodera