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スターバックスのブラックエプロン・ショップ

スターバックスの店員さんのエプロンは緑色というのが一般的ですが、厳しい試験をクリアした優秀なバリスタのみが身につけられるブラックエプロンというのがあるのだそうです。そして、新宿マルイ本館2階店にあるのは、そんなブラックエプロンのバリスタだけが集結したショップ。
スターバックスの精鋭が集結 - 全員"ブラックエプロン"の店でコーヒーに関する「?」が解決! (1) コーヒーのプロ中のプロである証がブラックエプロンなのだ | マイナビニュース
記事の中で紹介されている「コーヒーコンシェルジュ・カウンター」行ってみたいですね。
ところで、スターバックスは何を狙ってこの店舗をデザインしたのでしょうか?コーヒーについて熟知したバリスタならば、各店に分散して配置して、後進の指導や店で出すコーヒーの品質向上に取り組んでもらったほうが組織としては遥かに効率的な気がします。有能な人材を一カ所に集めておくなどというのは、才能の無駄遣いのように見えてしまうのですね。一体どんな秘密があるのでしょうか?
真っ先に思いつく理由には、「ブランド強化」でしょうか。新宿という東京の中でも経済・文化の拠点にこうした店を出すことで、「スターバックスはやっぱりいい品質のコーヒーを、技術と知識のある優秀なバリスタが提供するんだな」という形で、スターバックス・ブランドを強化するというものです。
次に考えられるのは、コーヒー文化の浸透・深化ではないかと思います。スターバックスはかれこれ20年近く日本でビジネスをして、もはやその名を知らぬ者はありません。しかし、その地位を脅かす存在は後を絶ちません。特に、旧来の日本の喫茶店文化を継承したドトールなどのコーヒー店は安さを売りにして男性サラリーマン層を始めとしたボリュームゾーンを依然としてしっかりと押さえています。
こうした旧来型喫茶店タイプのコーヒーショップとの最大の差別化ポイントは、やはりこだわり抜いたコーヒーの味。しかし、そんなハイレベルな味も、それを理解し喜ぶ顧客の基盤が小さければ、市場での競争では勝つことができません。そこで、こだわりのコーヒーを美味しく飲むという文化を日本に根付かせるべく冒頭のようなショップをデザインしたのではないか、と。
もう一つあるとすれば、それは社員に向けたメッセージではないかと感じます。スターバックスはどんなに大規模になり大衆化しても、そのコーヒーへのこだわりは決して失わないぞ。そして優秀なバリスタは、ブラックエプロンショップのような特別な場所で接客する栄誉に浴することができるんだぞ、と。

Kazuteru Kodera