時間のプレッシャーがアウトプットの質と量を高める

最近、仕事や勉強をするときにPCのデスクトップにアラームを設置して取り組むようにしています。たとえば「この仕事は1時間で終わらせる」と決めたとしたら、アラームに1時間と設定し、「スタート」ボタンを押す。すると、「59分59秒・・・」とカウントダウンが始まります。さあ、仕事を始めよう!と。
なぜこんな面倒なことをしているかというと、無意識に僕たちが感じている「時間のプレッシャー」というものを、ポジティブな意味で活用することができるということを学んだからです。
普通、人は焦りたくなんてありません。できることなら余裕しゃくしゃくで物事をこなしていきたいもの。時間に追われるなんてゴメンです。ところが、皆さんも経験があるのではないでしょうか。締め切り間際になると一気に集中力が増してそれまでの何倍ものスピードで仕事を進められたり、あるいはスポーツの試合でタイムオーバー直前に立て続けに得点したり。これが「時間のプレッシャー」がもたらすポジティブな効果です。
通常は無意識下で機能しているこうした「時間のプレッシャー」を、意識的に作り出すこと。それが冒頭に書いたアラームを使った時間制限です。もちろん、到底できないような無茶な時間設定は意味がありませんが、「頑張ればこのくらいの時間で終わらせられる」というくらいのタイムリミットを設定すれば効果が出てきます。
常にカウントダウンの数値が目に入る位置に(小さく)表示しておくと、その数値がゼロに近づいていくことが意識されるにつれ、だんだんと集中力が高まってくるのがわかります。手帳やカレンダーを使って一日のタスクを所要時間とともにスケジュールしていく手法と組み合わせると、より高い生産性を実現することができると思います。
Kazuteru Kodera