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 スクラップブッキングとエディターシップ

ヨメが産休中に講座に通って学んできた「スクラップブッキング」という技法の素晴らしさについて。
スクラップブッキングというと、新聞の切り抜きとかをイメージしてしまいますが、この場合は写真です。プリントした写真を、自由な形に切り抜いて、さまざまな装飾やメッセージとともにデザインして台紙に張り付けて、バインダに綴じていくというもの。
スクラップブッキング http://www.scrap-booking.jp/index.html
1枚の台紙の上に描き出したいシーンやメッセージを構想して、多くの写真の中から「これ」というのを数枚だけ選び出し、デザインを考えて実際に作っていく。使える写真はほんの数枚。
僕が驚いたのは、ほんの数枚を選び出してデザインをしていくことで、見事に一つの完成されたアートのようになるということ。デジタルカメラで撮影した膨大な枚数の写真を眺めるだけでは伝わってこない撮り手の感情や作り手の気持ちが、見事に伝わってくるのです。
これは、スクラップブッキングに「編集」「エディターシップ」の存在があるからなのだと思います。ただいくつもの写真を並べたフォトアルバムではなく、そこに「意図」があり、「デザイン」があり、「メッセージ」がある。だからそれを見る側に何かが伝わる。
文章の世界でも、編集という概念は依然としてとても大切だと言われているそうです。「出版社はなくなっても編集がなくなることはない」と。それはすなわち、書き手や作り手の意図を的確に表現するための「編集」という独自の世界があり、そのための技法が息づいているということなのでしょう。
僕自身は写真を撮っているばかりで編集にはめっぽう弱く、ヨメに頼り切りにしています。ある意味、書くだけ書いて終わりの小説家と編集者の関係に似ているのかも。もちろんヨメは自らも撮り手であるわけですが・・・。
Kazuteru Kodera