理念の経営

今日・明日と関西地方に出張で訪れています。今日は、仕事の合間に門真にある「松下幸之助歴史館」を見学。Panasonicの創業者であり、日本を代表する起業家・経営者である松下幸之助の足跡をたどる展示が素晴らしかったです。おそらく、僕がこれまでに訪れたこの手の歴史館・博物館の類では最も感銘を受けた場所。

現在の日本企業が必死になって取り組む「グローバル化」。松下幸之助は1951年にすでにその必要性を痛感していました。そして、さっそく行動に移します。

これがアメリカからの帰国後に最初に作った英文の会社案内。今から60年も前に、世界を視野に事業をするという決意をしていたのです。
こうしたグローバル視点についての先見性はもちろんですが、僕が最も感銘を受けたのはその「理念」でした。ハイビジョン映写室で見せてもらった「商いの心」というビデオは、素晴らしい出来。幸之助の唱える商いの道は、現代のビジネスにもそのままあてはまるものです。

儲けるのは二の次のこと。必要なものを必要としている人に届けること。それは言わば聖なる仕事である。例え数万の社員を要する大企業となっても、商売の心構えは一人の商人と同じで、お客様に本当に喜んでいただくこと。それを忘れてはならない。

自分の商品をお客様に買っていただくということは、大事な娘を嫁に出すのと同じこと。嫁に出した後でも、娘がちゃんと大切にされているか、お役に立っているかということを常に考える。

そんなことを考えながら、Twitterにこんなコメントをアップしました。
19:35 理念のない事業、理念のない経営というのは、価値観や信条のない人生みたいなものかも。前に進むことはできてもわ「何のために?」に答えることができない。
Kazuteru Kodera