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好きなこと嫌いなこと やりたいことやりたくないこと

東大生のアラキ君と話をしていて、彼がこんなことを言っていました。「周りの学生は、やりたいこと症候群」と。自分が本当にやりたいことは何なのか、探しているけれど見つからない。やりたいことって何なのだろう?と考え続けるけれど、見つからなくて悩んでしまう。

人生におけるミッションとか、本当にやりたいこと。仕事でもプライベートでも、そうしたものに真剣に取り組んでいる人のエネルギーはすごい。「私はこれに人生をかけているんです!」と言える何かを持っているというのは素晴らしいことです。

そうしたミッションを見つけるための方法は、成功哲学と呼ばれる本などの中に書かれていることによると「見つけるのではなく気づく」「探すのではなく覆いを外す(uncover)」「心の内なる声に耳を傾ける」とされています。つまり、答えは自分の中に既にあり、それに気づくこと、素直に耳を傾けることが大切だ、と。

でも、そんな風に自分の中に見つかると考えている人は案外少なくて、むしろ自分の外、未知なる経験の中にあると考える人の方が多い気がします。そうした人たちは、まだやったことのない物事の中に「本当にやりたいこと」があると考えて、新しい仕事についたり、ボランティアを始めたり、旅に出たりするのでしょう。ひところもてはやされた「自分探し」というのもこの範疇に入るかもしれません。

自分探しの賛否は置いておいて、ここでは自分の中に眠る「好きなこと」を少しクリアにする方法を紹介しておきたいと思います。それは、「嫌いなこと、やりたくないこと」を書き出して明確化するということ。

人間は残念ながら、「嫌だ!」という感情にとても強く反応します。うちのムスメも、好きなことやりたいことに対するよりも、嫌なことやりたくないことに対する方が強烈な反応で「いやいやー!」をします。つまり、嫌いなことの方が素直に心が反応するのです。

試してみると分かりますが、嫌いなことリストというのはスイスイと書けてしまいます。あれも嫌だな、これもするのは苦手だな、といった具合にどんどんと。心が素直に答えを出してくれるので、迷いなどありません。

リストが出来上がったところで、嫌いなことの一覧にあがっていない事柄について思い描いてみます。嫌いなことの反対の事柄などなど。すると、自分が好きなことというのがどんなことなのか、その輪郭が見えてくるのです。

それらは上で書いたようなミッションとは少し違うかもしれません。しかし、自分の中にある好きなことやりたいことの一部を表現したものであることは間違いないはずです。

嫌いなことは長続きしませんし、心の平安を乱すもの。我慢するよりも、好きなことにフォーカスする方が自分の価値をより輝かせることができるのではないでしょうか。
ちなみに、僕の嫌いなことリストですが・・・とても人に見せられたものではありません(笑)

Kazuteru Kodera