休日を挟んだ開放感と憂鬱

明日からゴールデン・ウィークが始まります。7連休という人も多いのではないでしょうか。
「休みの前の開放感、これがたまらない。そして休み最後の日の何とも言えない憂鬱、これがまたたまらない」同じ「たまらない」でも、ずいぶん違う意味をもつ感覚を、休日の前と最後とで感じる。多くの人はそうではないでしょうか。
休み前の開放感と、最終日の憂鬱。プラスとマイナスで考えると、±0ということになるのかもしれません。中には、最終日のマイナスの方が大きいから、結局マイナス、なんて評価になってしまう人もいるかもしれませんね。
この開放感と憂鬱がどこから生まれるのか?どこからやってくるのか?答えはシンプルで、「仕事が好きではない(あるいは、嫌いである)」ということからくるものでしょう。仕事からの解放、仕事によって束縛された日々への復帰。僕自身も何度も経験したことがありますが、この二つの行ったり来たりというのは、どうも気持ちのいいものではありません。
どうしたら、±0の不毛な感情の増減を避けて、純粋に休日は休日として楽しむことができるのでしょうか。原因を取り除けばいいわけですから、答えはやはりシンプルで、「仕事を好きになる(あるいは嫌いでなくなる)」ということになるでしょう。
大前研一氏はこんな風に言っています。

「楽しい仕事と楽しくない仕事なんていうのはない。楽しい仕事のやり方と、楽しくない仕事のやり方があるだけだ。」

各界の一流と言われる人物はその仕事を楽しんでいることが多いですが、同じ仕事を別の人がしたからといって必ずしも楽しめるわけではないでしょう。そういう意味では、「楽しい仕事と楽しくない仕事というのはない」という氏の言葉は真実だと思います。
同じ仕事、楽しくやる方法を知っているか否かで、休日の前と後の感情のジェットコースターに乗ることを回避できるばかりではなく、豊かな人生にもつながる生き方ができるのではないかという気がします。
Kazuteru Kodera