読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

 ネットワーク技術が変えるリーダーシップのカタチ

最近のTwitter人気はすごいですね。電車の中でもTwitterでビジネスが変わる!といったタイトルの本を読んでいる人を見かけるようにもなりました。一過性のブームなのか否かは別として、現在のところ最も注目を集め、かつ利用者を拡大しているWebサービスであることは間違いなさそうです。
このTwitter、アメリカではかなり前から普及を始めていましたし、ヨーロッパの国々でも同様です。TIME誌なども、すでに一年近く前にTwitterの特集を組んでいました。日本には、少し遅れて波がやってきた、そんなイメージなのでしょうね。
そんなTwitterを活用して、大成功の一つのカギとした人物がいました。そう、アメリカのオバマ大統領です。
当時は大統領候補だったオバマ氏。選挙運動の予定をTwitterでアナウンスすることはもちろん、自身の政策についての有権者からの質問に直接回答するといった形で、有権者一人一人とのコミュニケーションツールとして活用していました。
Twitterのよいところは、メールと違ってその個人間のやりとりが周囲の人すべてから「見える」ということです。オバマ氏は、一人の質問に答えることによって、同じ疑問をもっていた多数の人への回答ができるのと同時に、「一人一人の有権者を大切に思っている」というメッセージを多数の有権者に伝えることができたのです。
ダイレクトなコミュニケーションの方法としてはブログへのコメントというのもありますが、Twitterと比べるとそのリアルタイム性や双方向性に欠ける。またTwitterの持つ文字数制限という要素が、語りかけやすさを後押ししている点も大きいでしょう。
アメリカ大統領がやったのと同じことは、当然企業を代表とする組織のリーダーにとっても可能です。自身のメッセージを気軽な形で伝え、組織の末端ともダイレクトにコミュニケーションをとっていく。社員からしてみれば、遠い存在だと感じていた社長との距離感が、急速に縮まるのを感じることでしょう。また、社長が思い描く会社の未来像やビジョンを日頃から浸透させるため、わかりやすい言葉で語りかけることもできます。
以前にGE福会長のジョン・ライス氏の話を聞いた際、彼が語った21世紀型のリーダー像というのが印象的でした。彼は、グローバルに活躍する21世紀のリーダーは、「ミステリアスであってはならない。組織に属する全ての人から見てクリアでわかりやすくあらなければいけない。そうでなければ、文化も異なる多くの国の人々をリードしていくことなどできない。」と指摘されていました。Twitterのようなツールは、そうしたミステリアスでないリーダーのための有力な道具になるかもしれません。
21世紀のリーダーのカタチ、これまでとは変わってくるのかもしれませんね。


Kazuteru Kodera