何によって知られたいか

ピーター・ドラッカーの有名な言葉です。「あなたは、何によって知られたいか?」つまり、どんなことをした人物として記憶されたいか、ということ。人生で何を残していきたいか。
人間には人それぞれの強みがあります。それを活かして、伸ばして、「これ!」という秀でた何かを残すということ。人生における重点と言い換えてもいいかもしれません。
この言葉を思い起こすと、日々の生活に対する意識が少し変わるのを感じます。つい忘れてしまうけれど、人生は積もりゆく一日一日の時間でできていて、そんな日々の蓄積が結果として「何によって知られるか」を決めていく。
もう一つ、僕自身が思い起こすたびに背筋を伸ばす言葉があります。こちらは福島正伸氏の言葉。「もしあなたの人生がそのまま一本の映画になるとしたら、今日という一日をどのように過ごすか?」
人は人生を「長い」と感じるものです。終わってみて「短かった」と思う人は多いでしょうが、途中の段階ではほとんどの人が「人生は長い」と感じている。だから、一日の価値というものをついつい見過ごしてしまいます。今日一日が映画になると言われたら、そうした気持ちに少しブレーキをかけることができるかもしれません。

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