カンボジアの未来へ向けて行動する人に会った

今日、カンボジアで1年半ほど前に起業した女性に会いました。大学卒業後イギリスに留学、世界を旅した後、訪れた国の中で最も貢献したいと感じた場所であるカンボジアで起業。カンボジアの貧しい人々に雇用を創出したいと、現地の農園でハーブを育て、それをスパ用品に加工して販売する会社を作った方です。
社会人経験なし、コネもお金もない、そしてカンボジア。誰しも尻込みしてしまうこんな条件下でも、彼女は行動し、そして事業という「カタチ」と商売の「ナガレ」を作り出している。並大抵のことではないと思うと同時に、なぜカンボジアなのか?なぜNPONGOといった形式ではなく企業にしたのか?そしてどうして農園でハーブなのか?といろいろな疑問がわきあがってきます。
それらの質問一つ一つへの彼女の答えは、本当に心からカンボジアという土地を愛しその将来を憂う、憂国の士そのものであったと感じます。憂国の士は往々にして天下国家を論じながら、論じるばかりで行動しないものだけれど、彼女は違う。憂いの中からもまず今日そして明日につながる行動を見出して、それを着実に実行している。
行動することで、一つずつ物事は変化していきます。行動は、それがたとえ一見つまらない、小さなことに見えても、変革の可能性を秘めているもの。そんなことを改めて強く認識しました。彼女が実践しているような意義の大きな行動ならば、なおさら大きな価値を生むに違いありません。

時間がないからといって何も始めないよりは、世界で一番つまらないことでもやるほうがましだ   ゲーテ