ドラマ「坂の上の雲」

NHKのドラマ「坂の上の雲」を毎週見ています。全5回の連続で、言わずと知れた司馬遼太郎原作の小説をドラマ化したもの。
日露戦争の勝利に貢献した秋山兄弟の少年時代からの姿を中心に据えながら、明治という時代に日本という国家を作り上げていった日本人の奇跡的なまでの躍動が描かれています。
小説を読んだときもそうだったのですが、ここで描かれている当時の日本人エリートの姿というのはすさまじい。国家があたかも中小企業のように、一人の人間にある分野における日本の発展を丸ごと委ねてしまうあたりはいかにも草創期の明治国家ながら、それに粉骨砕身の努力で応えていく個人もすごい。
秋山真之が米国留学中に言う「俺が一日休むと、日本が一日遅れる」という言葉には、まさにそうした精神が表れています。(すみません、セリフは定かではありませんが、こういう意味の言葉です。)
NHKドラマ「坂の上の雲」お勧めです。小説は文庫で全7巻の大著ですが、導入としてまずドラマを一見されるのもいいかと思います。