自己イメージを高めると、勇気が出る

ここ3日間、研修を受講してきました。朝9時から夕方5時まで、ホテルの広い宴会場を借り切っての研修は豪華なもの。昼食も2,500円くらいのランチが供される。ゆっくり自分を見つめなおす時間をとるには、こういう環境もたまにはいいものかな、と思います。
さて、今日は「自己イメージ」という話。
先日、企業向けの研修をされている方のお話をうかがったところ、「日本人は自己イメージの低い人が多い」という話がありました。自己イメージ、つまり、自分自身への評価ですね。
研修で演習などをやると、日本人は自信なさそうに発表するけれど内容はけっこうイイ線だったりする。一方、外国の方の多くは内容はともかくとして、とにかく「すごいだろ!」という態度が強く出る。
これは、「謙虚」という日本人にとっての美徳の表れと見ることもできますね。僕自身もそういうものかな、と思っていました。本当は自分に自信を持っているけれど、周囲に対しては謙虚に振舞っている。そんな人はいいでしょう。でも、本当にそういう人ばかりでしょうか?本当に自信がないのを「謙虚さ」という衣で覆っている人はいませんか?
自己イメージが低いことの弊害は何でしょうか?自信がない、腰が引けている・・・などなど。中でも僕は、「勇気が出ない」ことが気にかかります。
外から見ていて優秀な人の自己イメージが低いと、どうなるでしょう?本来なら、多少リスクをとってもリターンの大きな仕事にチャレンジすべきだし本人もそうしたいと思っているのに、自己イメージが低いばかりに一歩を踏み出す勇気が出ない。結果として、組織の一員にとどまって起業できなかったり、企業の中でも大きなプロジェクトを担当できなかったり。
逆に、自己イメージが高い人は、真の能力はともかくとして、恐れずにチャレンジする心を持つことができます。もちろん実力不足で失敗するケースも多いでしょうが、チャレンジしないことには成功しません。チャレンジしない「有能な人」よりも、チャレンジする「あまり有能でない人」のほうが、確率的には大きな成功をつかむことができるということになるのです。
自己イメージを高めることは、日本という国の競争力にとっても大いにインパクトのあるアクションになりそうです。次回はなぜ日本人の自己イメージが低いのかについて、僕なりの仮説を書いてみます。