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 報酬についてのひとつの公式

先日ご紹介したユダヤ人大富豪の教え」という本の中に、二つの印象深い公式の話が出てきます。今日はここで、その一つ目について書きたいと思います。それは、私たちが受け取る「報酬」について。

君が提供したサービスの質と量 = 君が受け取る報酬額

このシンプルな公式は、人が受け取る報酬について多くのことを語ってくれています。

「君がいまからどんなことを人生でしても、これを覚えておきなさい。君が何をやっても、この法則が当てはまる。君が世の中に対して与えたサービスの質と量が、そのまま君が受け取る報酬に等しくなる。道路の掃除をする者は、それに見合うお金をもらう。会社勤めをすると、決められた給料をもらう。スターは多くの人を喜ばせているので、巨額の報酬を得る。外科医は、その技術によって、高い報酬を得る。
わかったかい?君が将来提供するサービスがそのまま報酬になってくるのだよ。

人が仕事をするということは、言い換えれば社会に価値を提供するということです。製造業はモノを作ることによって、流通業はモノを消費者に届けることによって価値を生み出していますが、そこで働く人々もまた、その価値の一部を担っているのです。工場で製造に携わる人はもちろん、工場の床を掃除する人だって、工場の環境を清潔にして生産性を高める、という仕事によって価値を提供しています。
上の公式に描かれている報酬についての仕組みはつまり、この「仕事から生み出される価値」によってその仕事をする人の報酬も決まるのだ、ということです。100平方メートルを掃除する仕事の価値は、20平方メートルを掃除する仕事の価値の5倍です。
同じように、1回のコンサートで3万人を楽しませるアーティストの生み出す価値は、キャバクラで笑顔とともに1日30人のお客さんを接客して楽しませるお姉さんの仕事の1,000倍の価値がある、ということになります。(コンサートでの熱狂とキャバクラでの熱狂はもちろん別物でしょうが、ここでは同じものと考えます。)
アーティストだろうとキャバ嬢だろうと、同じ一人の人間じゃないか。その通りです。同じ人間、平等な人間であることは間違いありません。そして、生まれたときには大きな違いのない同じ人間のはずなのに、「仕事によって生み出す価値」においては1,000倍もの差異が生じてしまう。これは注目すべき事実です。
私たちが報酬を増やそうと願うなら、どのように社会に提供する価値を増やせるだろうか?と考えればいいのです。それがやがては、1,000倍の違いを生む結果につながるかもしれません。
いかに多くの人に、多くの価値(言い換えれば幸せや喜び)を提供できるだろうか?と考えて暮らす日々。「どうやって金持ちになろう?何かうまい儲け話はないものか?条件のいい就職口はないものか?」なんて考えながら暮らすより、ずっとずっと前向きに、充実した日々を生きることができるのではないでしょうか。
何も3万人を楽しませるアーティストになる必要はありませんし、それは私たち一般人には難しいでしょう。でも、今一日に100平方メートル掃除している人が200平方メートル掃除できるように工夫してみる、あるいは、1日30人のお客さんを「そこそこ幸せな気分にしている」お姉さんが、「とっても幸せな気分にする」お姉さんになるようにサービスに一工夫加える。
身近なところからでも、仕事によって提供する価値 を高めることはできるはずです。そして、それは必ず報酬という形で私たちに返ってくるのです。素敵なサイクルだと思いませんか?